溶接・接合施工及び
損傷例ギャラリー

過去の大型構造物の溶接・接合施工や損壊例を写真でみることができます。

目次

W1. 大型橋梁の施工

  • 大阪港大橋
    1974年完成、海上橋長部980mのゲルバートラス構造
    HT780高張力鋼が大量に使用された。
  • 明石海峡大橋
    1999年完成、中央スパン1991m、全長3991mで世界最長の吊り橋。
    主塔高さ300m。写真はケーブル工事が終了し、橋桁を施工中。
    溶接性に優れたHT780鋼が橋梁部に使用された。

W2. 横浜ランドマークタワーの溶接施工

  • 横浜ランドマークタワーの鋼管円柱
    梁フランジ取り付け工場溶接
  • 横浜ランドマークタワー下層部施工
  • 横浜ランドマークタワー工事中
    高さ296mで、当時、日本最高の高さ

W3. 海上プラットフォーム

  • 北海海底油田・原油生産プラットフォーム
    上部鋼構造、下部コンクリート造、海底パイプラインで原油を搬送
  • メキシコ湾原油生産プラットフォーム
    水深1000m、脚部は直径50インチの溶接鋼管

W4. パイプラインの現場円周溶接

  • アラスカ石油パイプライン
    被覆アーク溶接による鋼管円周溶接
  • シベリアガスパイプライン
    フラッシュバット溶接による鋼管円周溶接

W5. 原子炉圧力容器の溶接施工

  • 原子炉格納容器の組立
  • 原子炉反応容器のサブマージアーク周溶接

W6. ペンストックの現場溶接

  • 水力発電所水圧鉄管(ペンストック)と分岐部
  • 分岐部の現場溶接
    板厚140mm

W7. 自動車の組立溶接

  • 自動車ボディのレーザ組立溶接
  • 自動車ボディのスポット溶接

F1. 高層ビル柱ー柱溶接部の脆性破壊

  • 極厚H形鋼の柱柱継手の脆性破壊
    HT490クラスの極厚H形鋼のフランジ部を溶接後、肉厚80mmのウエブ部X開先両面を被覆アーク溶接棒で溶接完了。
    翌朝10時過ぎ(溶接終了17時間後)に大音響をたてて突然にウェブ溶接下部に貫通脆性亀裂が外部から全く力をかけていない状態で発生した。
    本鋼は極厚で炭素当量が高く(CEIIW=0.43)、母材の靭性が低く(ウエブとフランジ部交差部でVE-0oC<20J)であった。
    脆性亀裂はルート部の低温割れから発生した。厚手溶接部には80mmの板を引き裂くほどの高い残留応力が存在することとシャルピー値が20Jを下ると非常に危険であることを、この事故は教えてくれている。

    出典 百合岡、大北:溶接接合選書10「鉄鋼材料の溶接」、p.136、産報出版

F2. ガスホールダーの水圧試験時の破壊

  • HT780鋼球形タンクの水圧試験時の脆性破壊

F3. 高速道路橋脚の破壊

  • 阪神淡路大震災時の高速道路の崩壊
  • 道路脚部の補強鉄筋のガス圧接溶接部の破壊