接合・溶接技術Q&A / Q02-01-03

Q炭素鋼の熱切断における熱影響はどの程度ですか。また,熱切断のままで溶接を行っても,継手品質の低下は生じることはありませんか。

熱切断は,その名が示すように材料に熱を加え,溶融して切断する方法である。したがって,切断部は何らかの熱影響を受けることになる。特に,切断部は急熱,急冷の熱サイクルを受けるので,一種の焼入れ効果を受けることになる。図1に炭素鋼についてガス切断,プラズマ切断及びレーザ切断を実施した場合の切断部の硬さ測定例を示す。

この図からわかるように,切断部は,切断面表面のごく近い部分の硬さが最も高くなった硬さ分布を示す。この部分は通常の溶接において溶融される部分に相当する。したがって,切断面は,そのまま溶接してもほとんど問題はない。

ただし,空気プラズマ切断によって得られた切断面は,切断面表面に窒素が溶解されており,この窒素が後の溶接において,サブマージアーク溶接などの深い溶込みの溶接施工法ではブローホールの発生につながる場合があることが認められている。

参考文献

1)要説 熱切断加工の“Q&A”:日本溶接協会 ガス溶断部会 技術委員会 溶断小委員会 平成20年1月

〈藤井 俊英 / 2012改訂[一部修正]〉

このQ&Aの分類

切断

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熱影響製品名:船舶・橋梁材質:炭素鋼施工法:ガス・プラズマ・レーザ切断

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