接合・溶接技術Q&A / Q02-01-07

Q多種類の鋼材を取り扱う場合,材料管理にはどのような方法がありますか。

施工時の材料の誤使用を避けることと,残材の管理が確実に実行できるようにしておくことが大切である。そのためには以下のような事柄が考えられるので,工場の実態に応じて,参考にされたい。

(1) 鋼材メーカーのミルシートがある場合

① 鋼板の全部を使用しない場合は,刻印の無い方から使用し,刻印が最後まで残るような配慮が必要である。

② ①ができぬ場合は,残材側に刻印の転記をマーカーペイント等により行うこともできるが,第三者の承認が得られぬこともあるので,注意を要する。

(2) 鋼種による大まかな区分

MS材,HT材,低温用鋼のように,溶接性の差や使用目的と異なる鋼種毎に,大まかな区分を行い,以下の識別を行う。

① 鋼板端部(断面)にペイント着色等により色別標示を行う。

② 鋼板端部(断面)に管理に便利な事柄を記入したラベルを貼付する。また,色別したラベルを使用することもできる。

③ 鋼板をショットした後,色別した一次プライマーを,鋼板全面に塗装する。

いずれの場合も残材にも,これらの識別を残すことが大切であるが,③の場合は切断後の処理が楽である。

(3) 圧延方向の記載

溶接構造によっては,機械的性質を保証する圧延方向を構造物で規制される。例えば船体構造の強度材は船体縦方向に鋼材の圧延方向を一致させねばならない。このような場合,残材に圧延方向をペンキで記しておかねばならない。

〈飯塚 眞平 / 2012年改訂[加筆]〉

このQ&Aの分類

母材

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鋼材の管理

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