接合・溶接技術Q&A / Q02-03-06

Q酢酸凝縮器パイプに316溶接管を使用したところ溶接部に腐食が発生しました。この対策について教えて下さい。

オーステナイト系ステンレス鋼の溶接熱影響部は,粒界にCr炭化物が析出して鋭敏化を生じるため,多くの環境において粒界腐食を起こす。316鋼は,図1に示すように酢酸環境で優れた耐食性を示す。このため,酢酸を扱う多くのプラントに316鋼は最も多く採用されている。

しかし,溶接部熱影響部については鋭敏化が生じているため,60℃以上の場合には粒界腐食が生じる。316Lなどの低炭素型オーステナイト系ステンレス鋼は鋭敏化に対する抵抗性が高い。このため,酢酸環境に溶接管を適用する場合には,316L鋼を採用することが推奨される。

参考文献

1)Corrosion Data Survey, Metals Section Sixth Edition, NACE, p.2

〈石井 邦雄〉

このQ&Aの分類

ステンレス鋼

このQ&Aのキーワード

腐食対策

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