接合・溶接技術Q&A / Q02-04-04

Q摩耗と衝撃を同時に受ける部位への肉盛金属(耐摩耗,耐衝撃)の選定方法について教えて下さい。

一般に,熱間鍛造金型への肉盛溶接には,オーステナイト系ステンレス鋼,コバルト合金,ニッケル合金などの溶接材料が採用される。その理由として,

① 耐熱性に優れている

② 耐酸化性に優れている

③ 繰り返し加熱冷却されても金属が劣化しにくい

④ 常温硬さはあまり高くなくても高温時における硬さが低下しにくい

などが挙げられる。今回の質問は,マグ溶接で肉盛したいとのことであるが,熱間鍛造金型に肉盛できるマグ溶接用溶接材料となると,オーステナイト系ステンレス鋼しか選定できなくなる。マグ溶接用オーステナイト系ステンレス鋼は種々あるが,このような熱間鍛造金型に採用される溶接材料としては,強度の高い(即ち,硬さが高い)16Mn-16Cr系が推奨される。

16Mn-16Cr系の溶接材料の成分一例並びに硬さ一例を表1に示す。

〈江本 幸生〉

このQ&Aの分類

肉盛溶接

このQ&Aのキーワード

耐摩耗,耐衝撃製品名:熱間鍛造金型施工法:マグ溶接

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