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The Japan Welding Engineering Society

  

   

▼No.

Q06-01-02

 

▼小分類

普通鋼・高張力鋼

 

▼キーワード

被覆アーク溶接棒

製品名:被覆アーク溶接棒

材質:炭素鋼

施工法:SMAW

 

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各種被覆アーク溶接棒の被覆タイプの違い,特徴および用途について教えて下さい。

  

  

被覆アーク溶接棒のフラックスは,表1に示すような種々の働きを有する被覆剤原料の混合物で構成されており,被覆剤原料の種類,量を適宜選定することにより色々な特徴を有する溶接棒が製造されている。

表2に代表的な被覆タイプの軟鋼用被覆アーク溶接棒の特徴を示す。

一般に,非低水素系溶接棒はセルロース,澱粉などの有機物を多く含み,アークの吹き付けが強く,溶接作業性は良好であるが,一方有機物の分解によりアーク雰囲気中の水素分圧が高くなるため,溶着金属中の水素含有量も高く,結果,耐割れ性が後述する低水素系溶接棒に比べ劣るといった欠点がある。また,溶着金属中の酸素量も高く,延性や靱性といった機械的性能面でも低水素系溶接棒と比べて劣る。そのため,このタイプの溶接棒は軟鋼でかつ比較的薄板の溶接によく適用されている。

一方,低水素系溶接棒はガス発生剤として石灰石を主原料にしており,有機物をほとんど使用していないため,溶着金属中の水素含有量は非常に少なく,耐割れ性は良好である。また,延性や靱性等の機械的性能も良好であり,重要構造物や,良好な耐割れ性を要求をされる高強度鋼や低合金鋼,厚板の溶接に広く使用されている。その反面,使用に際しては,棒の吸湿対策,スタートブローホールの発生防止等,非低水素系溶接棒と比べよりきめ細かな管理が必要である。


参考文献

1)(株)神戸製鋼所 溶接棒事業部:溶接棒各論,福田印刷工業(株),pp.164-166,(1964)

2)(社)溶接学会編:溶接・接合技術,産報出版(株),pp.61-66,(1993)

3)(社)溶接学会編:溶接技術の基礎,産報出版(株),pp.85-95,(1986)

〈笠井  登 / 2012年改訂[表2・規格]〉