接合・溶接技術Q&A / Q06-03-10

Q1~1.25Cr-0.5Mo鋼(JIS G 4109:SCMV3)について,溶接材料選定基準,溶接時の留意点について教えて下さい。

1~1.25Cr-0.5Mo鋼(JIS G 4109:SCMV3)の溶接に適用できる溶接材料は,表1~3に示す被覆アーク溶接材料,マグ溶接材料およびティグ溶接材料ならびにサブマージアーク溶接材料がある。

被覆アーク溶接材料は表1に示すように,被覆剤の系統により3種類に分類され,それぞれ特徴ある溶接作業性を有しているので,使用目的や要求性能により適正な溶接棒を選択する。例えば,高酸化チタン系は,アークが安定で作業性も良い反面,低水素系に比べ溶着金属の延性が劣る。また,鉄粉低水素系は被覆剤中に鉄粉が含まれているので溶着速度が大きく,高能率な溶接ができる。ティグ溶接材料については,表2のYGT1CMの他にワイヤ中のC量を低く抑えた単層溶接用ワイヤYGT1CMLがある。

また,サブマージアーク溶接材料については,溶着金属の化学成分が母材成分にほぼ等しくなるように溶接ワイヤと溶接用フラックスの組合せを選定する必要がある。すなわち,JIS Z 3183で規定されている品質区分SXXX-1CMの性能を満足すべく,JIS Z 3351で規定されている溶接ワイヤ,YS-1CM1~1CM2と同じくZ 3352で規定されている溶接用溶融フラックス,FS-FG3~4およびボンドフラックス,FS-BN1~2の組合せから選択する。

Cr-Mo鋼の溶接では,予熱を行うことが重要であり,母材成分,板厚や継手の拘束度などによって変わるが,溶接時の予熱およびパス間温度の目安は,150~300℃で,溶接後熱処理温度の目安は,650~700℃で行う。

〈須田 一師〉

このQ&Aの分類

低合金・圧力容器・耐熱鋼

このQ&Aのキーワード

1~1.25Cr-0.5Mo鋼

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