接合・溶接技術Q&A / Q07-01-04

Qプラズマ溶接法とティグ溶接法(ガスタングステンアーク溶接法)はどのように使い分けるべきでしょうか。

ティグ溶接と比較すると,プラズマ溶接には表1のような特徴がある1)。エネルギー密度が極めて高いプラズマ溶接では,ティグ溶接より幅が狭く,溶込みが深い溶接ビードが得られるため,溶接速度を速くすることが可能で,熱影響部は少なく,溶接変形・歪みは減少するなどの長所がある。

しかし,集中したアークになるほど狙い位置の影響は著しくなるため,プラズマ溶接ではきびしい継手精度が要求される。また,プラズマガス流量やノズル口径など,溶接条件パラメータはティグ溶接より多く,その設定は煩雑となる。さらに,消耗部品やガス消費量はティグ溶接機の場合より多くなるため,ランニングコストが高いなどの短所をもつ。

ティグ溶接とプラズマ溶接の主な特性を比較すると,表2のようである。集中性に優れたアーク形態が得られるプラズマ溶接法は,高能率化・低歪化が要求される継手の溶接,あるいは小電流域におけるアークの安定性が不可欠の極薄板や微小部品の溶接などに有効である。しかし,これらのプラズマ溶接では,部材精度,継手形状,溶接姿勢およびトーチの操作性などが問題となることが多いため,プラズマ溶接を使用する場合には事前作業を含め,溶接作業の細部まで十分な検討を行うことが必要である。

参考文献

1)三田:ティグ溶接・プラズマ溶接・YAGレーザ溶接の特徴と使い分け,溶接技術,1997年2月号,p.90

〈三田 常夫〉

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