接合・溶接技術Q&A / Q07-06-01

Q電子ビーム溶接およびレーザ溶接のコストの内訳を示しつつ量産品のコスト計算例を示して下さい。

電子ビーム溶接,レーザ溶接におけるコストの内訳は,大きく分けると①設備償却費,②消耗品費,③溶接材料費,④治具費,⑤電力費,および⑥オペレータ人件費,⑦その他となる。

それぞれの内容を溶接法ごとに展開したものが表1であるが,いずれの溶接法においても一般のアーク溶接に比べて溶接装置が非常に高額であるため,当然設備償却費の割合が高くなる。またレーザ溶接は電子ビーム溶接に比べて消耗材料費,電力費などのいわゆるランニングコストが高くなる傾向にある。特に投入電力に対して得られる出力エネルギー効率が,現状まだ低いYAGレーザでは電力コストが無視できない比重を占めることが多い。

ただ,電力コストや「その他」に分類される溶接条件選定費などは,企業によっては別枠で考えられ直接製品溶接コストには算入しない場合もある。

量産品の溶接コストはその溶接能率によって大きく左右される。すなわち治具や周辺のハンドリング設備を工夫・整備して,人件費を最小化しながら溶接能率を上げる(タクトタイムを減じて単位時間の処理個数を増やす)ことが重要である。

例えば電子ビーム溶接を例にとった場合の溶接コストの算出例を表2に示すが,コストの多くは設備償却費と人件費によって占められ,これらはともにタクトタイムにほぼ比例して低減することが分かる。

〈古賀 信次〉

このQ&Aの分類

電子ビーム・レーザビーム溶接

このQ&Aのキーワード

溶接コスト施工法:レーザ溶接,EBW

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