接合・溶接技術Q&A / Q08-05-01

Q摩擦圧接と摩擦溶接は違うものですか。また,Friction Stir Weldingとはどういうものですか。

Friction Welding技術は,我が国には1960年代の早い時期に導入された。そのまま和訳すれば「摩擦溶接」である。ところが当時,この技術に着目した中に,技術的特徴から圧接の新しい技術であるとして「摩擦圧接」と訳した人々がおり,早くも1964年に摩擦圧接研究懇談会を結成して,この技術の研究・開発・啓蒙に努めた。以来,この方面から摩擦圧接が定着してきた。つまり,摩擦圧接と摩擦溶接は,同じものである。

一方,外国の溶接文献を翻訳する人々などには,現在でも摩擦溶接を用いる人もある。JIS用語(JISZ3001-1-2008,溶接用語-第1部:一般)は摩擦圧接で,摩擦溶接も許容している。以下では用語は,摩擦圧接を用いる。

近年,Friction Stir Welding(摩擦攪拌接合)という,新接合法が出現した。これも摩擦圧接という意見と似て非なる圧接技術という意見と両論があるが,詳細は別項を参照されたい。

なお,上記,摩擦圧接研究懇談会は,40余年間には数回名称を変更(現,摩擦接合技術協会)し,今日では摩擦熱に起因する接合技術全般(摩擦圧接・摩擦攪拌接合等)を見据えて活動している。

参考文献

1)摩擦圧接,Vol.4,No.1,p.26,(1997)

〈中原 征治 / 2012年改訂[加筆・一部修正]〉

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摩擦圧接

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摩擦溶接との相違

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