接合・溶接技術Q&A / Q08-05-06

Q最近の摩擦圧接機の性能やその能力について教えて下さい。

現在国内には,ブレーキ式やフライホィール式摩擦圧接機を製造している会社が数社あり,また,外国機の輸入会社もある。

摩擦圧接機の能力は,軟鋼丸棒中実材の圧接可能径で表現する。これは1つに炭素鋼が最も多用されてきたことによる。国産機で,最小直径数mm~最大直径200mmの材料に適用できる。カタログには圧接能力f6~f15,f15~f45やf50~f175のように記されている。注意しておきたいことは,このように大は小を兼ねないことである。Q8-5-4で示したデルファイ法調査のもう1つのデータから,摩擦圧接機の容量別台数分布(表1)を示す。~f32,~f45にピークが見られるが,現在でも,中実材は~f32の,パイプ材は~f45の摩擦圧接機が多用されているようである。

摩擦圧接機は,旋盤のように回転軸が水平な横型とボール盤のような縦型のものがある。また,左右両頭型で2つの素材をもう一方の回転側素材に押圧して同時に圧接するものや,左右の素材の位相合わせのできる摩擦圧接機もある。

摩擦圧接機には,近年は後加工しない完成品素材に合わせた特殊なチャック(回転側)や特別なクランプ(非回転側)が用意されたり,ばり取り装置,品質保証装置およびローダー・アンローダー等,様々なオプションが用意される。専用機は,これらが専用にオプションされているといえる。

一方,摩擦圧接因子は制御が簡単で,市販の摩擦圧接機は自動化されていて,圧接条件の再現性が優れているので,圧接継手の品質は安定している。また,着脱機器を含めた完全自動機もある。近年,これら摩擦圧接因子のモニタリング装置を装備して,工程管理ができる圧接機も増えている。

参考文献

1)摩擦圧接協会:IIW Document No.Ⅲ-711-82

〈中原 征治〉

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摩擦圧接

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摩擦圧接機の性能

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