接合・溶接技術Q&A / Q08-05-08

Q材料の品質管理をもう少し詳しく説明して下さい。また,摩擦圧接機や工程の管理はどうですか。

母材接合面は旋削によって回転軸に垂直な仕上面にすることが理想である。このため,母材接合面の黒皮,さび,めっき層,浸炭層,油脂等は原則として除去する。また,のこ刃,シャー等による切断面についても原則として端面を仕上げ加工する。しかし,母材接合面の加工精度や表面の状態を過度に要求すれば加工コストの上昇につながり,総合的なコストメリットが得られなくなる。このため,試験圧接によってこれら黒皮等があっても圧接継手に悪影響を与えない圧接条件であることが確認されていれば,そのまま使用することがよくある。

母材接合面の状態は圧接結果に著しい影響を及ぼす。上記のような母材を用いる生産においては,試験圧接に用いた母材接合面と同じ状態に保つように母材管理を行うことが必須になる。

使用する圧接機は設定された圧接条件因子を忠実に再現できるものが必要である。主軸回転数,芯押軸方向の摺動等の管理に加え,特に,油圧計の精度管理および油圧作動油の温度管理は重要な項目とされている。これらの管理項目の管理幅は,圧接機メーカの指示書あるいは自社で確立して,その管理書に従うのがよいであろう。確認の頻度は,圧接機の使用頻度により適宜決められるべきだが,特に油温についは,日常の作業開始時および連続運転中の一定時間ごととするとよいだろう。作業チェックシートを作成し,摩擦圧接条件の記録を保管することは,他の加工法と同様に大切なことである。

重要保安部品の継手等は,摩擦圧接因子のモニタリング装置を装備して,工程自動記録管理ができる圧接機で作られることも多くなっている。

〈中原 征治〉

このQ&Aの分類

摩擦圧接

このQ&Aのキーワード

工程管理

Q&Aカテゴリ一一覧