接合・溶接技術Q&A / Q08-05-09

Q生産量が少ないと摩擦圧接機は導入しにくいと思うのですが,いかがでしょうか。

全くその通りである。生産数量との兼ね合いを十分に検討するべきである。摩擦圧接では,製品の圧接部寸法にもよるが,1分間に1個の割合で生産することは容易なことである。例えば,このサイクルタイムで定時生産して1カ月の生産量は1万個になる。恒常的にこの生産量(および利益)が確保できれば,摩擦圧接機が導入されるであろう。

ところが,丁度,バブル絶頂に向かう頃に調査された素形材加工アンケートから摩擦圧接品を抽出して,その大きさと月産量の関係を現すグラフ(図1)を検討してみると,全体的に大きい製品の生産量が少なく,軸状・管状・カップ状・魂状等の摩擦圧接品が数十個~数千個中心に分布している。摩擦圧接でしか実現できない製品は別にして,数十個~数千個では,摩擦圧接機は,専用機として保持できない場合もあることが理解されよう。

このような時は,委託加工(外注加工)を検討すると解決する場合が多いようである。我が国には各地に摩擦圧接受託加工を専業にする会社がある。今までに述べた摩擦圧接の事柄が熟知され,また他の摩擦圧接加工実績が豊富であるから,製品(パーツ)案に対して,継手設計から製品までの立ち上げも短時間になされるであろう。

参考文献

1)(財)素形材センター:先端金属材料加工技術調査報告書(V),(昭和58年9月)

〈中原 征治〉

このQ&Aの分類

摩擦圧接

このQ&Aのキーワード

摩擦圧接機の導入

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