接合・溶接技術Q&A / Q10-03-01

Qペンストックの耐用年数は,どれくらいですか。

ペンストックの耐用年数は,使用環境および天災等によるペンストックの変形,水源地帯における火山活動による水質変化等の要因により変動し,一般的に40~80年とされている。

このように耐用年数は,種々の要因によって大きくばらつくが,ペンストック自身の板厚減少度が大きく影響する。すなわち,稼動時のペンストック内の水質・流砂量等の影響が大きい。

例えば,水門鉄管技術基準によれば,『一般に,酸性水質による鋼材の腐食速度は,pHが4~10までの領域ではpHに関係なくほぼ一定であるが,pHが4以下になれば著しく増加する。』と解説されている。また,流速が速く土砂流入が多いと,砂が研磨剤となり,腐食防止のための塗装膜が消耗し,最終的には鋼材まで削り取ることから,土砂流入も耐用年数に大きく影響を与える要因である。

通常の年間当たりのペンストック腐食量は,0.02mm程度と水門鉄管技術基準に解説されている。また,同基準の『主要耐圧部に使用する板厚は腐食・摩耗に対して1.5mm以上の余裕をつけなければならない。』という基準から,環境に恵まれた地点のペンストックであれば,理論的には75年程度の耐用年数があることになる。しかし,実際には局部腐食が重畳するためこれを下回るのが一般的である。

〈松浦 十四彦〉

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ペンストック

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耐用年数

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