接合・溶接技術Q&A / Q10-03-04

Qペンストックの補修・補強方法の施工例について,簡単に教えて下さい。

ペンストックの補修・補強方法のうち,代表的な施工例を以下に示す。

(1) 補修溶接

既存の溶接継手部に融合不良,溶込み不良や割れ等の欠陥が存在し,継手効率が著しく低い場合は,図1に示すように,既存の溶接部をアークアエガウジング等ではつりとり,その箇所を被覆アーク溶接等で再溶接する補修方法が採用されている。この場合の溶接補修の注意点は,再溶接時の収縮量を把握するとともに溶接変形の防止対策を入念に行い,溶接順序,積層法等に注意した施工計画で実施することが重要である。また,旧管の材質や溶接性は,現在の鋼板と比べると炭素当量が高く,不純物元素の含有量が多いため,溶接割れやサルファクラック等が発生する可能性がある。したがって,溶接施工条件の選定を慎重に行う必要がある。

また,鋲接管の鋲接部が腐食し,漏水している場合の,補修方法としては図2に示すように,その箇所をエポキシ系の樹脂によりコーキングを行う方法や,鋲接部の周りを溶接する方法がある。

(2) 補強

腐食や流砂摩耗により板厚が減少した場合は,図3に示すように,板厚減少箇所に鉄管の内面から当板を行う方法が多く用いられる。この時の施工法としては,部材の取付精度に注意し,当板と管胴との隙間を極力少なくする必要がある。

剛性不足等により,鉄管が振動する場合は,図4に示すようにスチフナ等の補強部材を溶接で取り付ける方法や,バンドを取り付ける方法が用いられる。

以上の補修・補強方法以外に取替による補修がある。

取替補修は,不具合のある鉄管を除去し,その箇所に新規の鉄管を据え付ける部分取替の方法と,既設管の中に新設管を挿入する方法(二重管)等がある。

挿入管による施工の場合,旧管の真円度について前もって調査をすることが重要である。

〈松浦 十四彦〉

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ペンストック

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補修・補強(施工例)

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