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The Japan Welding Engineering Society

  

   

▼No.

Q10-03-05

 

▼小分類

ペンストック

 

▼キーワード

補修・補強(溶接法)

 

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ペンストックの補修および補強に用いられる溶接方法としては,どのようなものがありますか。

  

  

ペンストックの補修および補強に適用されている溶接法は,一般的には被覆アーク溶接法である。その他に使用される溶接法としては,マグ(MAG)溶接法,ティグ(TIG)溶接法等がある。

ペンストックの補修および補強に適用される溶接方法と,それぞれの特長を以下に示す。

(1) 被覆アーク溶接法

① 被覆アーク溶接法(交流)

被覆アーク溶接法(交流)は,設備的に最も簡単で全姿勢溶接が可能な溶接法である。

被覆アーク溶接法は,交流アーク溶接機,キャプタイヤ,溶接ホルダー,溶接棒から構成される。図1に,被覆アーク溶接法の原理図を示す。

② 被覆アーク溶接法(直流)

直流の被覆アーク溶接法は,交流電源(一般的には200V)がない場所でエンジンウエルダー等を用いる全姿勢が可能な溶接法である。

直流被覆アーク溶接の構成は,エンジンウエルダー,キャプタイヤ,溶接ホルダー,溶接棒から構成される。直流被覆アーク溶接法の原理は,交流被覆アーク溶接とほぼ同様である。

(2) マグ(MAG)溶接法

細径のワイヤを自動送給し,アーク発生部周辺をCO2等のガスでシールドして,半自動もしくは自動で溶接する全姿勢溶接が可能なガスシールド溶接法である。原理図を,図2に示す。

ペンストックの補修および補強には,ガスシールドを行う点や必要な機材の量が多いことから,被覆アーク溶接法に比べてほとんど採用されていない。

(3) ティグ(TIG)溶接法

タングステン電極を用い,アルゴン(Ar)ガスでアーク発生部周辺をシールドし,アークサイドから溶加棒を供給する溶接法である。原理図を,図3に示す。

ペンストックの補修および補強には,ガスシールドを行う点や必要な機材の量が多いことから,被覆アーク溶接法に比べてほとんど採用されていない。しかし,ステンレスもしくは,ステンレスクラッド鋼の補修および補強溶接には,品質面から使用される可能性が高い。


〈松浦 十四彦〉