接合・溶接技術Q&A / Q10-03-07

Qペンストックの補修および補強に用いられている溶接法のかんどころおよび施工条件を,溶接法ごとに教えて下さい。

ペンストックの補修および補強に適用される溶接方法のかんどころと,それぞれの施工条件を以下に示す。

(1) 被覆アーク溶接法による補修および補強

① 被覆アーク溶接(交流)

被覆アーク溶接法(交流)によるペンストックの補修および補強溶接のかんどころとしては,耐割れ性能に優れた鋼材と同強度レベルの低水素系被覆アーク溶接棒を規定の乾燥を行い,基準等に定めらた溶接条件で施工することが大切である。表1に,標準的な施工条件を示す。

② 被覆アーク溶接法(直流)

被覆アーク溶接法(直流)によるペンストックの補修および補強溶接のかんどころとしては,交流の被覆アーク溶接法と同様であり,交流の被覆アーク溶接法の溶接条件とほぼ同条件で施工可能である。

ただし,使用電流が直流のため交流のような周波数交番がないのでアークは安定し,極性を利用した使い方もできるのが特徴である。棒プラスに接続した場合の溶接電流は,交流よりも若干強く感じるが,アークは非常に安定している。

また,棒マイナスに接続した場合の作業性は若干劣るが,溶込みは棒プラスに比べて深くなる。

(2) マグ(MAG)溶接法による補修および補強

ガスシールド溶接法のため,防風対策が必要である。表2に,マグ溶接法の標準的な施工条件を示す。

(3) ティグ(TIG)溶接法による補修および補強

不活性ガス(アルゴンガス)を用いたガスシールド溶接法のため,マグ溶接と同様に防風対策が必要である。

ティグ溶接の施工条件としては,f2.4~f3.2のタングステン電極を用い150A~300Aの溶接電流範囲が適当である。

〈松浦 十四彦〉

このQ&Aの分類

ペンストック

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補修・補強(溶接法)

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