接合・溶接技術Q&A / Q10-03-08

Q古いペンストックを溶接補修する場合,その使用鋼材の評価(機械的性質,化学成分等)は現在の規格で行いますか,それとも,当時の規格で評価しますか。

古いペンストックを溶接補修する場合の,使用鋼材の評価は,現在の規格によって行う。この際の使用鋼材は「○○規格相当品」という呼び方をし,現在規格で製造された鋼材とは区別して取り扱う。以下に,古いペンストックを溶接補修する際の手順について,参考までに簡単に説明する。

古いペンストックを溶接補修する場合には,当時の設計図面から使用されている鋼材の種類・板厚等を確認する。次にその確認した鋼材の機械的性質・化学成分等を現在の規格と照らし合わせ,現在の規格で評価すればどの鋼材のスペックに一番近いかを確認する。また,その鋼材の特異性についても把握する。その後,現在の規格で一番近い鋼材を溶接する際に用いる溶接材料および予熱温度等の適正施工条件を適用して補修溶接を行う。

また,戦前に施工されたペンストックの大半は,設計図面が残っていないため,上記の過程を踏めないことが多い。このような場合,再設計を行い使用鋼材を想定するとともに対象のペンストックより試験片を採取し,試験により機械的性能,化学成分を確認した後,適正条件で補修溶接を行うのが一般的である。

〈松浦 十四彦〉

このQ&Aの分類

ペンストック

このQ&Aのキーワード

補修・補強(評価)

Q&Aカテゴリ一一覧