接合・溶接技術Q&A / Q10-03-10

Qペンストックの補修および補強と取替の判断は,どのような状況を基に決定されますか。

ペンストックは,使用環境にもよるが,平均して約20年程度稼動した時点から,板厚・腐食度合い等の大規模な点検調査が随時行われている。この際,水門鉄管技術基準では以下に示す項目①~③が確認された場合,速やかにこれら不良部の補修または取替を行い,保守の万全を期さなければならないと規定している。

① 管厚測定の結果,腐食または摩耗による管厚の減少がはなはだしいと認められる時。

② 管の切取試験片の材料試験の結果,強度・伸びが鋼材の規格を下回り,衝撃値が低い時。

③ 管の鍛接・リベットおよび溶接等の継手部において管厚の減少・材質の劣化その他の原因により継手効率の低下がはなはだしいと認められる時,等。

上記項目が確認された場合,補修・補強もしくは取替を行うのであるが,その判断に必要とする項目の内,主なものとして腐食・摩耗度合が挙げられる。例えば,ペンストックのある部分の腐食・摩耗が大幅に進行し,それ以外の部分はそれほど進行していないとすると,そのペンストックは腐食・摩耗部分のみを補修・補強することになる。しかし,大幅な腐食・摩耗がペンストック全体に進行していれば,そのペンストックは取替ということになる。この補修・補強もしくは取替の判断基準は,ペンストックを管理する官庁・電力会社他により個々に若干異なるが,いずれも「○○%程度の腐食・摩耗であれば補修・補強」というように決められている。この際補修・補強もしくは取替に対する総合的な経済性も判断材料となる。

〈松浦 十四彦〉

このQ&Aの分類

ペンストック

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取替の判断

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