接合・溶接技術Q&A / Q10-04-02

Q既設建築鉄骨の接合部を補強する方法について,下記2項目について教えて下さい。①接合部の耐力が不足している場合(図1(a)),②仕口部の強度向上を図る場合(図1(b))。

(1) 接合部の耐力が不足している場合

母材の耐力を十分発揮させるように補強する。継手部分の添え板補強またはファスナー部分の強度向上を図る場合の注意事項を次に示す。

① 添え板を取り替える。

② 耳板を溶接する(図2)。

③ ウエブの片面から充填溶接をする(図3)。

④ フランジやウエブ部分の添え板を溶接する(図4)。

(2) 仕口部の強度向上を図る場合の注意事項を次に示す。

① 仕口部の溶接耐力が不足している場合,すみ肉溶接をはつり取り,突合せ溶接とするか,すみ肉溶接による余盛を行う。

② フランジにカバープレートを溶接する。この場合,既存部の溶接不良があった場合には,グラインダーで除去し,図5のような接合部まわりの局部補強を行う。

③ 三角プレートによるフランジの補強

耐力の累加は既存の接合部が健全であるか否かを確認した上で行う(図6)。

④ 三角リブによるフランジの補強

三角リブを新設してフランジの補強を行うがこの場合の体力算定はフランジプレートを無視し,ウエブとリブの曲げモーメントによって処理する(図7)。

参考文献

1)田極義明:補修・補強は大丈夫か,鉄構技術,pp.47-49,鋼構造出版,(1998.7)

2)東京都都市計画局編集:建築物の耐震診断システムマニュアル(鉄骨造),(財)日本建築防災協会,(財)東京建築防災センター,(社)東京都建築士事務所協会,pp.135-157,(1990.2)

〈松本 正巳〉

このQ&Aの分類

鉄骨工事

このQ&Aのキーワード

接合部補強製品名:建築鉄骨材質:SN400A/B/C,
SN490B/C
施工法:被覆アーク溶接,ガスシールドアーク溶接,セルフシールドアーク溶接

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