接合・溶接技術Q&A / Q11-03-05

Qアーク溶接機の日常点検は,どのような点に注意して行ったらよいですか。

アーク溶接装置を図1に示す。アーク溶接機には,直流溶接機と交流溶接機がある。日常点検においては両者の違いはない。ただし,交流溶接機において自動電撃防止装置(以下,電撃防止装置という。)を内蔵している場合は,その作動確認を溶接作業の前に行う。電撃防止装置は,労働安全衛生規則(第332条および第648条)において,交流アーク溶接機に電撃防止装置を付けて使用しなければならない場所を次にように規定している。①船舶の二重底またはピークタンクの内部その他導電体に囲まれた著しく狭あいな場所,②墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある高さが2m以上の場所で,鉄骨等導電性の高い接地物に労働者が接触するおそれのあるところ。と定められている。

また,電撃防止装置の作動確認は押しボタンを押してランプの点灯を確認する場合が通常である。他は直流,交流溶接機とも日常点検要領は,共通なので下記に述べる。

① 分電盤電源開閉器のヒューズの状態

② 一次側,二次側の結線部分の絶縁状態

③ ケーブルの損傷の有無

④ 溶接機,作業台のアースの取り方,互いに2m以上離れていること

⑤ 溶接棒ホルダーの絶縁部の焼損の有無

⑥ 溶接棒ホルダーとケーブルはしっかり固定されているか,固定ねじのゆるみの有無

以上の事項を溶接開始前に必ず点検する。

参考文献

1)雇用問題研究会:溶接,pp.82―93

〈西田 隆法 / 2012年改訂[字句修正]〉

このQ&Aの分類

安全・衛生

このQ&Aのキーワード

溶接機自動電撃防止装置の日常点検

Q&Aカテゴリ一一覧