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アーク溶接作業の安全と衛生
(第7回)

(b) 青光(ブルーライト)

紫外線による目の障害以上に深刻な影響を与えるのが青光(ブルーライト)です。

ブルーライトは可視光線中,最も光のエネルギーが強い380nm〜530nm(ナノメーター)の光の波長です。ブルーライトは大気のオゾン層に吸収されず,目に侵入します。さらに角膜や水晶体でも吸収されず、すべてが網膜まで到達します。

アークを直視すると非常にまぶしさを感じます。その可視光領域の青光による光網膜炎については多くの症例が報告されています。

光網膜炎は,視力の低下,視野の一部が見えなくなる,かすんで見えるなどの症状が現れ,数週間から数ヶ月間続き,日常生活に大きな支障を及ぼすこともあります。

8.2 遮光保護具

アーク光から発生する有害光線から目を保護するためには,その作業場の環境に適する遮光保護具の選択・使用を表8.3(JIS T 8141 附属書1表1使用標準)によって行わなければなりません。

溶接情報センター 動画「アーク溶接作業の安全と衛生 - 確かな溶接作業をするために -
(21:56〜23:06部分)  要FlashPlayer 9.0.124以上

表8.3 フィルタプレートおよびフィルタレンズの使用標準

遮光度番号 アーク溶接  アンペア(A)
被覆アーク溶接 ガスシールドアーク溶接 アークエアガウジング
1.2 散乱光又は側射光を受ける作業
1.4
1.7
2
2.5
3
4
5 35以下
6
7 35を超え70まで
8
9 70を超え200まで 100以下
10 125を超え225まで
11 100を超え300まで
12 200を超え400まで 225を超え350まで
13 300を超え500まで
14 400を超えた場合 350を超えた場合
15 500を超えた場合 350を超えた場合
16

備考 遮光番号の大きいフイルタ(おおむね10以上)を使用する作業においては,必要な遮光度番号より小さい番号のものを2枚組み合わせて,それに相当させて使用するのが好ましい。
1枚のフイルタを2枚にする場合は,次の式による。
  N=(n1+n2)−1
  ここに,N:1枚の場合の遮光度番号
  n1,n2:2枚の各々の遮光度番号

例  10の遮光度番号のものを2枚にする場合
10=(8+3)−1,10−(7+4)−1など


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