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アーク溶接作業の安全と衛生
(第7回)

(b) 遮光カーテン

周辺で働く作業者の眼を防護するためには,写真8.4に示す「透明遮光カーテン」で区画することが大切です。

労働安全衛生規則第325条で,「事業者は,アーク溶接その他強烈な光線を発散して危険のおそれのある場所については,これを区画しなければならない。ただし,作業上やむを得ないときは,このかぎりでない。」と規定しており,作業場の積極的な区画設定を推奨しています。

 

(a) イエロー

 

(b) ダークグリーン

写真8.4 透明遮光カーテン

現在,透明遮光カーテンは,軟質ポリ塩化ビニールフイルム製の①イエロー系と②ダークグリーン系またはブラウン系の2種類が市販されています。

① イエロー系は,可視光をよく通す(60〜90%)が,紫外線の透過はかなり少ない。

② ダークグリーン系またはブラウン系は,可視光の透過率が比較的小さく,かつ,眼に有害な紫外線の透過は,両方とも殆どない。(図8.2

図8.2 透明遮光カーテンの紫外線・可視光線の透過率(%)一例

使用に際しては,それぞれの特徴をよく把握した上での選択・使用が大切です。

透明遮光カーテンでの区画は,不透明なもので区画する場合と異なり,区画内・外で働くお互いの様子が見えることから,作業者は孤独感・疎外感を感ずることなく精神的,安全面でも安定した作業を行うことができ,ますますの普及が期待されています。

 

(日本溶接協会・技術アドバイザー 小笠原 仁夫)


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