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年頭所感

一般社団法人日本溶接協会 会長 宮田隆司

新年明けましておめでとうございます。

2011年3月11日に発生した東日本大震災の復旧は途上にありますが、当協会は溶接関連資格保有者で罹災・被災された方々に対して再評価試験・サーベイランスなどで優遇制度を創設し、ご活用頂きました。今後一日も早い復旧・復興を祈念いたしております。

さて、昨年は円安への移行、国内景気の回復方向への動きなどにより産業界は少しずつ改善の兆しが感じられるようになってきました。しかしながら、長期間継続した円高影響などにより事業活動の縮小・合併や海外への生産シフトの加速など、国内製造業の回復は依然不透明な状況であり、産業界は従来に増して環境の変化に対応するための質的転換を求められることになると存じます。

このような状況下、製造現場で必要とされている溶接技能者および溶接管理技術者が、’10年度以降、減少傾向となっております。今後、長期的には更なる減少を予測せざるを得ず、新たな受験者層の開拓を進めるとともに認証業務の一層の充実を図っていく必要があります。なお、現在、国外に需要を求めている産業界のニーズを先取りして溶接技能者の国際資格の創設を検討中であり、ISO 9606に適合した認証制度をAWF(アジア溶接連盟)の活動の一環として具現化いたします。また、タイ・フィリピン・インドネシア・マレーシアの各協会と協定書を締結し、各国で溶接管理技術者評価試験を実施しております。今後、他国の各協会とも調整していきます。

‘11年から資格保有者に対するサービスの一環として溶接技術者交流会(WE-COM)を立ち上げ、Webの特性を活かした動画等を利用したWebマガジンを年4回発行し内容の充実を図っています。2年前からはWebによる溶接技術相談も開始し、回答チームによる熱意溢れるサポートが行われ、好評を得ています。WE-COMでは今後とも溶接管理技術者認証者に対し、有用な技術情報を発信並びに技術相談を行ってまいりますので、同僚の方並びに関係者の方で溶接管理技術者認証者の方々にPR頂ければ幸いです。

‘06年から運営を開始したウェブサイト「溶接情報センター」並びに‘13年溶接会館に設置した図書室に関しましては、今後とも内容を充実していきますので、皆様のお役に立てることが出来れば幸甚です。

最後になりましたが、当協会活動の一環であるWE-COM等をご活用頂き、よりよい年となりますように心から祈念いたしまして、新年のご挨拶と致します。

 


(WE-COM会員のみ)