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アーク溶接作業の安全と衛生
(第3回)

5.4 可燃物への対策

5.4.1 可燃物の有無の確認,移動または除去

作業場に可燃物があるか,または,ある可能性があるかを作業開始前に確認し,可燃物を他の場所に移動・除去するようにします。

① 溶接作業場周辺の可燃物は,それらを移動できる場合,スパッタなどの飛散距離を考慮し,溶接作業場所から安全な場所へ移動,または除去する。

② 天井,壁などの溶接では,隠れた所にある可燃物も安全な場所まで移動,または除去する。

③ 溶接作業者は,可燃物の安全な場所への移動,または除去が完全に行われない限り,作業を行わない。

5.4.2 被加工物の移動

被加工物周辺に可燃性物質があり,かつ被加工物を移動できる場合,その被加工物を指定された安全な場所に移動させなければなりません。

5.4.3  被加工物及び可燃物が移動不可能な場合

被加工物および可燃性物質が,いずれも移動不可能な場合には次の措置を行います。

① アーク,スパッタ,火炎などによる発火が起こらないように,可燃物を難燃性シートで完全に覆(おお)う,または遮へいするなど適切な安全対策をとる。
日本工業規格で「建築工事用シート」の性能(引張強度,防炎性,耐貫性など)がJIS A 8952に,また溶接および溶断火花に対する難燃試験方法がJIS A 1323に規定されているので,目的によって適宜選択の上使用することが望ましい。

 

溶接情報センター 動画「アーク溶接作業の安全と衛生 - 確かな溶接作業をするために -
(11:21〜12:08部分) Playボタンで該当シーンのみ再生します(PCのみ対応)

 

② 溶接作業を行う床が可燃物である場合,床の表面を金属の薄板か,耐火性の遮へい材で覆い,保護する。

③ 溶接作業者は,これらの処置が完全に行われない限り作業を行ってはならない。


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