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アーク溶接作業の安全と衛生
(第6回)

7. 一酸化炭素(CO)中毒とその防護策

7.1 溶接作業での一酸化炭素中毒発症のリスク

アーク溶接の中でも炭酸ガス(CO2)をシールドガスとして用いるマグ溶接では,アーク熱によってCO2が解離し,その約2〜4%が一酸化炭素(CO)として発生します。

したがって,通風の不十分な場所及び狭あいな場所での作業は,一酸化炭素中毒の危険性が大きくなります。

一酸化炭素は,ヒュームと異なり眼に見えませんが,図7.1に示すように眼に見える煙(ヒューム)の立ち込めている領域で高濃度になっています。

図7.1 アーク発生点近傍でのCO濃度(ppm)の一例

したがって,作業環境が開放された屋内作業場であっても、溶接作業者自身は,常に,アーク発生点の近傍で作業を行うので,図7.2の一例が示すように,常に高濃度のCOばく露を受ける危険性があります。

図7.2 屋内作業場における一酸化炭素(CO)ばく露の実態(一例)


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