接合・溶接技術Q&A / Q01-01-03

QA5052のパイプを溶接することになりました。溶材は,TIG用,MIG用として,それぞれ何を準備すればよいのでしょうか。シールドガスは特別なものが必要ですか。

A5052はAl-Mg系合金で,Mgを2.2~2.5wt%含有する。5000系の中では中程度の強度であり,耐食性,加工性に優れるため,板金,車両,建築などに広く用いられている。

適用溶材としては,表1のJIS選定指針に示すように,TIG用,MIG用ともにA5356が一般的である。ただし,溶接部の機械的性能あるいは耐食性などの要求品質によっては,A5556,A5183,A5654,A5554を用いることもある。

シールドガスとしては,通常のArが特に問題なく使用できる。

 

参考文献

1)(財)日本規格協会:アルミニウムのイナートガスアーク溶接作業標準,JIS Z 3604:2002

〈中野 利彦 / 2012年改訂[図表]〉

このQ&Aの分類

溶接材料

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アルミニウム合金材質:アルミニウム合金施工法:ミグ・ティグ溶接

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