- 接合・溶接技術Q&A / Q01-01-15
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QFCBなどの長尺片面板継溶接の終端拘束は,どのように行えばよいのでしょうか。タブを使う場合の寸法例も教えて下さい。
FCB片面溶接においては,溶接終端部にいわゆる終端割れが発生する。この割れは,溶接終端部のビード中央部の柱状晶会合部に沿って内部に発生する高温割れである1)。
この終端割れは,凝固直後で脆弱な溶融プール後方の溶着金属に,回転変形による引裂き力が生じて起こる。したがって,この割れを防止するためには,回転変形を防止する施工方法を取ればよい。ここでは終端拘束ビード法を主として示し,タブ板を用いる場合の寸法の例を挙げておく。
終端拘束ビード法において,溶接法は被覆アーク溶接・半自動CO2アーク溶接等を用いて拘束ビードをカスケード法で置く(図1参照)。この時,溶接長(l)は300mm以上とし,のど厚(a)は板厚の1/2以上とする。溶接長が100mmあるいは150mmでは,割れ発生率は高く,最大250mmでも割れが発生しているので,溶接長さの管理は重要である。
また,本溶接では,終端拘束ビードに達した時に先行電極のアークを切り,その後は後行電極だけで溶接を行う。この時終端拘束ビードを溶かしきらないように注意する事が必要である(図2参照)。
補修溶接のためのガウジングは,終端拘束ビード長さ+100mmの範囲を行い,先行ビードのクレータに発生した1種のクレータ割れを見逃さないよう注意が必要である(図3参照)。
タブ板を用いて回転変形を抑える場合には,タブ板の寸法があまり小さいと効果がない。表1に一体型および2つ割形タブの寸法例を示す。




参考文献
1)溶接施工委員会編:溶接施工管理標準,(社)日本溶接協会船舶・鉄構海洋構造部会,p.186,(1979)〈北村 信男〉