接合・溶接技術Q&A / Q02-03-22

Qチタンおよびジルコニウムの硬化肉盛溶接について教えて下さい。

チタンおよびジルコニウムの硬化肉盛溶接は,極めて活性な金属であるため,微量の酸素や窒素を吸収すると著しく硬度を増す性質を逆に利用したものである。

トーチシールドアルゴンガス中に酸素または窒素を2~10%(Vol.)添加して肉盛溶接を行う方法である。シールドガスに添加された酸素または窒素ガスは,溶融チタン内に拡散しチタンに固溶さる。肉盛部の硬化の程度はこれらのガス添加量が多いほど大きい。硬化の程度はガス添加量が同じでも,溶接速度や溶加棒の挿入量(1層盛りでの厚さ)によっても硬さが変化するので溶接条件は慎重に確認しなければならない。

なお,硬化肉盛溶接は原則として1層盛りが望ましい。多層盛りになると硬度上昇が累積されるため割れ感受性が高まるので避けたほうがよい。

また,酸素ガスを添加する場合は5%以上添加するとタングステン電極が酸化消耗するので過剰には添加できないが,窒素ガスの場合はその心配はない。

トーチシールドガス中の酸素あるいは窒素ガス量と硬度の関係を表1および表2に示す。

参考文献

1)山本,柴田:チタンおよびジルコニウムの溶接について,神戸製鋼技報,第12巻,第5号,(1962)

〈廣瀬 博章〉

このQ&Aの分類

チタン・ジルコニウムとその合金の溶接

このQ&Aのキーワード

硬化肉盛溶接材質:チタン,ジルコニウム

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