接合・溶接技術Q&A / Q06-03-08

QC-0.5Mo鋼(JIS G 3103:SB鋼)について溶接材料選定基準および溶接時の留意点について教えて下さい。

C-0.5Mo鋼(JIS G 3103:SB鋼)は,低炭素鋼にMoを0.5%程度添加したもので,低炭素鋼よりも高い高温強度が得られるという特徴を持つ鋼材である。この鋼材の溶接には,各種溶接法が適用可能であるが,溶着金属の化学成分および機械的性質が鋼材(母材)とほぼ同程度になるよう適正な溶接材料を選択する必要がある。

C-0.5Mo鋼の溶接に適用できる溶接材料には,表1~3に示す被覆アーク溶接材料,マグ溶接材料およびティグ溶接材料ならびにサブマージアーク溶接材料がある。ティグ溶接材料については,表2のYGTMの他にワイヤ中のC量を低く抑えたワイヤの種類YGTMLがあり,これは単層溶接用ワイヤとして用いる。また,サブマージアーク溶接材料の選択に当たっては,溶着金属の化学成分が母材成分にほぼ等しくなるように溶接ワイヤと溶接フラックスの組合せを選定する。すなわち,JIS Z 3183で規定されている品質区分SXXX-Mの性能を満足すべく,JIS Z 3351で規定されている溶接ワイヤ,YS-M3~M5と同じくZ 3352で規定されている溶接用溶融フラックス,FS-FG3~4およびボンドフラックス,FS-BN1~2の組合せから選択する。

C-0.5Mo鋼を溶接する上で,予熱を含めた溶接時の熱管理に十分注意する必要がある。

なお,溶接対象板厚や継手の拘束度にもよるが,溶接時の予熱およびパス間温度の目安は,100~200℃で,溶接後熱処理温度の目安は,620~680℃で行う。

〈須田 一師〉

このQ&Aの分類

低合金・圧力容器・耐熱鋼

このQ&Aのキーワード

C-0.5Mo鋼

Q&Aカテゴリ一一覧