- 接合・溶接技術Q&A / Q06-08-10
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Qリン青銅を溶接する場合の適切な溶接方法を教えて下さい。
リン青銅は,凝固温度範囲が広いため,熱間割れを生じやすい。また,Sn含有量が多くなるにつれて赤熱脆性の傾向が強くなる。
TIG溶接は,一般にリン青銅鋳物の修理や,肉盛に利用される。TIG溶接する際の注意点として,以下のようなことが挙げられる。
●予熱は200~250℃とする。
●溶接速度を速くした方が良い。
●シールドガスはArガスよりもHeガスの方が望ましい。
MIG溶接は,あまり広く利用されていないが,MIG溶接する場合は,リン青銅が赤熱脆性を示すことを考慮しなければならない。したがって,これを防止するために,以下のようなことに注意して溶接する必要がある。
●大電流で速度を速くし,ウィービングは避けるべきである。
●予熱は,TIG溶接同様200~250℃とする。
参考文献
1)銅,No.32,p.3,(1981)2)溶接シリーズ編集委員会:銅,銅合金・チタンとその合金溶接のかんどころ,産報出版(株),p.97,(1978)
3)(社)溶接学会編:新版溶接便覧,丸善(株),p.907,(1972)
〈山本 佳克〉