接合・溶接技術Q&A / Q08-01-10

Qろう付継手の形状はどのようなものがよいですか。

ろう付継手の望ましい形状を一言でいえば,「ろう付が可能で施工と検査が容易であり,必要な機能を得られるもの」である。

継手の形状にはさまざまなものがあるが,基本的には突合せ継手と重ね継手で代表することができる。他の継手は,この2つの基本形の組合せまたは変形と考えることができる。なかでも,重ね継手は最も多く使われるタイプである。突合せ継手は高強度を必要とするところにはあまり使われない。

図1に,実際に使われる代表的な継手形状の例を示した。

強度の高い継手を得るには,継手に力が加わったときの応力分布をよく考え,特定の部分に大きな力が加わるような過度の応力集中場所ができないようにすることが大切である。継手形状が同じでも力のかかる方向によって応力分布が異なるので,実際の使用条件をよく理解しておかなければならない。接合部のフィレット部は特に応力集中場所になりやすいので,注意が必要である。

図2に高応力対策を考慮した継手形状の例を示した。

〈雀部  謙〉

このQ&Aの分類

ろう付

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継手の形状

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