接合・溶接技術Q&A / Q10-04-01

Q建築鉄骨において,溶接の施工中に生じた不良溶接部の補修について教えて下さい。

建築工事標準仕様書JASS-6鉄骨工事によれば,下記の3項目が指摘されている。想定される欠陥が発生した場合の補修対策は,製作要領書(または,溶接施工要領書)に各欠陥の種類別に具体的に記載し,作業担当者まで周知徹底しておくことが重要である。

(1) 補修の要領については,製作要領書(または溶接施工要領書)に記載して工事監理者の承認を得ること。

(2) 溶接割れの範囲が局部的でない場合や母材の割れである場合には,工事監理者に報告し,その補修方法について承認を得ること。

(3) 溶接施工中に不具合が多発した場合には,補修の前に発生原因の究明を行い,再発を防ぐ対策を立てなければならない。

参考文献

1)(社)日本建築学会:建築工事標準仕様書JASS-6 鉄骨工事,(社)日本建築学会,p.31,(1996.2)

2)(社)日本建築学会:鉄骨工事技術指針・工場製作編,(社)日本建築学会,pp.520―524,(1996)

〈松本 正巳〉

このQ&Aの分類

鉄骨工事

このQ&Aのキーワード

施工中の補修製品名:建築鉄骨材質:SN400A/B/C,
SN490B/C
施工法:被覆アーク溶接,ガスシールドアーク溶接,セルフシールドアーク溶接,サブマージアーク溶接,エレクトロスラグ溶接

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