接合・溶接技術Q&A / Q10-04-05

Q超音波探傷検査で柱梁接合部の溶接部に不合格欠陥が発見されました。内部欠陥で開先のやや深い位置です。欠陥の種類は不明ですが,溶込み不良・融合不良・スラグ巻込み・ブローホールなどのいずれかのようです。この場合の補修要領を教えて下さい。

溶込み不良・融合不良・スラグ巻込み・ブローホールなどの内部欠陥の補修には,超音波探傷記録に基づいて欠陥の位置をマークして,エアアークガウジング法により,はつり取り,実際に位置を確認し,欠陥端部より約20mm程度大きめに除去し,船底形に整形してから補修溶接をする(図1)。補修溶接は本溶接と同様な施工条件で行う。

補集溶接終了後には,再検査をして合格とならなければならない。

なお,明らかに欠陥が割れと判断された場合には,同様なら溶接箇所についても慎重に検査をして割れ発生原因を明らかにし,割れ防止対策を立てる。その後補修要領に従って溶接をする。詳細はQ10-4-6を参照されたい。

補修溶接終了後には,再検査をして合格とならなければならない。

参考文献

1)(社)日本建築学会:建築工事標準仕様書JASS-6 鉄骨工事,(社)日本建築学会,pp.31-32,(1996)

2)(社)日本建築学会:鉄骨工事技術指針・工場製作編,(社)日本建築学会,pp.520-524,(1996)

3)(社)日本溶接協会 建設部会:改定版鉄骨溶接施工マニュアル,産報出版(株),pp.123-124,pp.189-195,(1996)

〈松本 正巳〉

このQ&Aの分類

柱梁接合部

このQ&Aのキーワード

補修要領製品名:建築鉄骨材質:SN400A/B/C,SN490B/C施工法:被覆アーク溶接,ガスシールドアーク溶接,セルフシールドアーク溶接

Q&Aカテゴリ一一覧