接合・溶接技術Q&A / Q10-05-01

Q調質を実施した部品に溶接欠陥が発見されてしまいました。どのような項目に留意して溶接施工すればよいのですか。

調質した部品とあるので,この場合は低合金耐熱鋼とする。原則として被覆アーク溶接の場合,使用する溶接棒は母材と化学的性質および機械的性質がほぼ等しいものを使用すること,ついで溶接後は応力除去焼なましを行う。なお,低合金耐熱鋼の被覆棒はJIS Z 3223およびAWS SFA-5.5に規定されている。

<例> 1Cr-1/2Moの場合

溶接棒 1Cr-1/2Mo型 予熱100~250℃ 後熱処理650~700℃応力除去なまし

参考として耐熱鋼の各種組合せと溶接条件を示す(表1参照)。

〈妹島 五彦〉

このQ&Aの分類

調質部品

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溶接欠陥

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