接合・溶接技術Q&A / Q10-05-02

Q溶接で接合した部品を機械加工したところ,溶接欠陥が表面に発見されました。図面寸法に加工されてしまい取り代が無い場合,どのような施工方法を採用すればこの部品を救えるのでしょうか。

(1) 部材表面にある欠陥をグラインダーにて完全に除去し溶接しやすい開先に成形する。

(2) 開先部を浸透探傷(カラーチェック)して欠陥のないこと確認する。

(3) 部材を定盤上に治具を用いて固定し,細経棒を用い小入熱溶接する。場合によっては,溶接変形低減のためにピーニングを行う。

(4) 部材が完全に常温に戻った後,治具により取りはずし寸法測定する。

(5) 再度機械加工によって補修部を表面仕上げする。

〈妹島 五彦 / 2012年改訂[加筆]〉

このQ&Aの分類

機械加工部品

このQ&Aのキーワード

溶接欠陥

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