接合・溶接技術Q&A / Q10-05-06

Q機械の定期検査をしたところ,溶接部に亀裂があることが分かりました。材質は鋼板ですが,材質名は分かりません。引続き使用したいので早急に補修対策したいのですが,どうしたらよいでしょうか。

溶接部の亀裂に関しては,種々発生原因が考えられる。そのため,補修に当たっては亀裂の種類を明確にし,それによって対策する必要がある。次に,補修に当たっては材質を把握する必要がある。建設機械だと,一般には軟鋼が主に使用されており,一部高張力鋼も使われている。これらの材質に適合した施工法の適用が必要となるので,メーカに問い合わせ明確にする。特に高張力鋼の場合には,予熱の問題,拘束の問題など,通常の溶接以上に施工に気をつける必要がある。また,屋外での溶接になると,雨,風の影響もあるので,シールドの確保,雨よけ等の対策を行い欠陥発生に注意する。

〈宇田川 次男〉

このQ&Aの分類

亀裂破損

このQ&Aのキーワード

補修対策製品名:建設機械施工法:CO2溶接

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