- 接合・溶接技術Q&A / Q10-05-10
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QAl鋳物(AC4C)の部品に巣が発生しているのが見つかりました。補修溶接する場合,どのような点に留意すればよいですか。
AC4Cは,表1に示す如く溶接性良好な材料であり,溶加材にはA4043,A4047,A5356等を用いる。鋳物に巣や気泡が内在する場合は,溶接中にガスが出てきてブローホールが発生するので,補修の際には巣の発生した部分をはつり不健全部分を除去した上でTIG溶接で肉盛補修をする。
参考文献
1)松本二郎:アルミニウム溶接の不良対策/百問百答,軽金属出版(株),p.155,(1979)2)(社)軽金属協会:アルミニウムハンドブック,p.187,(1990)
〈後藤 浩二〉