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3.4 ステンレス溶接材料JISの整理

この区分は、ステンレス鋼を対象とした溶接材料ではなく、ステンレス製溶接材料について規定(溶接対象材料はステンレス鋼に限定しない)している点にご留意願いたい。また、溶接用ソリッドワイヤに係るISO 14343には、通常のマグ・ミグ溶接用ソリッドワイヤに加えて、サブマージアーク溶接用ソリッドワイヤと肉盛用帯状電極も含まれている。そこで、表3−3に記載の通り、JISでも同様な規格体系を取るように整理している。また、ステンレスは主に耐食性用途に用いられ、個々の種類の耐食特性は数字で表される成分で選択されていることから、今回の改正でもその成分区分数字は継承している。なお、耐食用途以外に、建築構造物への適用も進んでいるので、今回の改正にその適用種類も追加した。該当JISの内容は、「溶接材料JIS改正内容の解説」第4回の記事を参考にしながら、改正公示JISでご確認いただきたい。

 
3.5 ニッケル及びニッケル合金溶接材料

このJISも、ニッケル及びニッケル合金製溶接材料について規定している点に留意願いたい。また、このJISに規定した種類は、9%Ni鋼の溶接にも適用できるが、9%Ni鋼の溶接材料には、我が国特有の極低温条件下での溶接性能が要求されているため、表4に記載の通り、本項溶接材料のISO整合化JIS改正に含めない(現行のまま)こととした。なお、該当JISの内容は、「溶接材料JIS改正内容の解説」第6回の記事を参考にしながら、改正公示JISでご確認いただきたい。

 
3.6 その他の溶接材料のISO整合化JIS改正

上記以外の溶接材料JISに関する改正状況については、表4でご確認いただきたいが、主なISO整合化JIS改正着手案件は以下の通りである。
(1)JIS Z 3232:アルミニウム及びアルミニウム合金の溶加棒及び溶接ワイヤ(JISCへのリンク)
 2009年7月20日にISO(ISO 18273:2004)整合化JIS改正が公示された。
(2)JIS Z 3331:チタン及びチタン合金溶接用溶加棒及びソリッドワイヤ
 2009年度にISO(ISO 24034:2005)整合化JIS改正原案を作成済。2010年度に改正公示の予定。
(3)JIS Z 3253:アーク溶接及び熱切断用シールドガス
 2009年度にISO(ISO 14175:2008)整合化JIS改正原案を作成済。2010年度に改正公示の予定。
(4)JIS Z 3252:鋳鉄用被覆アーク溶接棒
 2010年度にISO(ISO 1071:2003)整合化JIS改正原案を作成する予定。

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本稿は,日本溶接協会機関誌「溶接技術」2010年4月号に掲載されたものをもとに,
直近の動向を踏まえ一部修正しております。記述内容は2010年3月末日現在のものです。

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