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 3.溶接棒の種類記号の付け方

3.1 区分記号

旧JISでは,溶接棒を表す「D」(低温用鋼用は「DL」),溶着金属の引張強さの記号,被覆剤の種類の記号で区分されていたが,改正JISでは,図1に示すように,Electrodesを表す「E」,溶着金属の引張強さの記号,被覆剤の種類の記号の他に,必要に応じて溶着金属部の詳細な規定まで区分できるようにしている。

 

3.2 引張強さの記号

改正JISの引張強さの記号を表1に示す。旧JISと同様に,引張強さ(MPa)の上二桁を用いているが,旧JISで490MPa以上の区分を「50」と表記していたように,若干異なった数値が表記されていたが,改正JISでは,引張強さ数値に基づいたISO記述通り,「49」等の数値を表記した。
 また,今回の改正に合わせて,我が国で開発された新鋼材に対応する溶接材料JIS独自強度区分を次の理由により追加して規定した。
(1) 橋梁用高性能高張力鋼材BHS500(降伏点500MPa以上)に対応した溶接材料を「57J」,BHS700(降伏点700MPa以上)に対応した溶接材料を「78J」としてJIS独自区分を追加した。
(2) 建築用高降伏点鋼材に対応した溶接材料として,降伏点が500MPa以上であるJIS独自区分「59J」を設けた。

 

3.3 被覆剤の記号

我が国の被覆アーク溶接棒は,主に交流電源を使用しているが,諸外国では直流電源も多用されており,それに伴って被覆剤系統が異なること,また全姿勢溶接が適用できない種類もあることから,改正JISでは,表2に示すように,計16種類の被覆剤に細分化された区分記号としている。

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本稿は,日本溶接協会機関誌「溶接技術」2009年2月号に掲載されたものをもとに,
直近の動向を踏まえ一部修正しております。記述内容は2009年3月末日現在のものです。

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