製品の呼び方は,ワイヤの種類,径及び質量による。
呼び方の例を,次に示す。
例1 T492T1-1CA-K-UH10 − 1.2
− 20
ワイヤの種類 径
質量
49:溶着金属の引張強さの最小値490 MPaの“49”(引張強さ490 MPa〜670MPa,
耐力390MPa以上,伸び18 %以上)
2 :シャルピー衝撃試験温度が-20℃の“2”
T1:使用特性がシールドガスあり,ワイヤプラス,ルチール系
1 :適用溶接姿勢が全姿勢
C:シールドガスが炭酸ガスC1の“C”
A:溶接の種類がマルチパス溶接で溶接のままas weldedの“A”
K:溶着金属の化学成分
U:シャルピー吸収エネルギー47J以上
H10:溶着金属の水素量(単位:mL/溶着金属100g)が10以下
例2 T43T13-0NS − 1.6 −
15
ワイヤの種類
径 質量
43:溶接継手の引張強さの最小値 430MPaの“43”
なお,シャルピー衝撃試験は,後述の1パス溶接“S”であるため適用しない。
T13:使用特性がシールドガスなし,ワイヤマイナス,
フラックスタイプは規定なし,1パス溶接
0 :適用溶接姿勢が下向及び水平すみ肉
N:シールドガスなし(セルフシールドアーク溶接)
S:溶接の種類が1パス溶接single-runの“S”(溶接のまま)
溶着金属の化学成分の区分は,“記号なし”。
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