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 4.JIS Z 3323:2007

  「ステンレス鋼アーク溶接フラックス入りワイヤ及び溶加棒」

4.1 適用範囲

JIS Z 3323「ステンレス鋼アーク溶接フラックス入りワイヤ及び溶加棒」は,クロム10.5%(質量分率)以上及びニッケル23%(質量分率)以下の溶着金属を生成するステンレス鋼フラックス入りワイヤであり,対応する下記の共存型国際規格のシステムBのMOD規格である。

・ISO 17633:2004,Welding consumables−Tubular cored electrodes and rods for gas shielded and non-gas shielded metal arc welding of stainless and heat-resisting steels−Classification (MOD) 

  

4.2 ISOに基づいた溶接ワイヤの種類区分記号の付け方

JIS Z 3323:2007「ステンレス鋼アーク溶接フラックス入りワイヤ及び溶加棒」の区分記号を図3に示す。ステンレス鋼フラックス入りワイヤを表す冠詞が,従来の「YF」からTubular とStainless とに由来する「TS」に変更となり,適用できる溶接姿勢記号,ワイヤ又は棒の種別が追加された。

 

4.3 製品の呼び名例

ワイヤ及び棒の呼び方は,その種類,径及び質量による。
 なお,呼び方の例を次に示す。

例1 TS316L −FM0−1.2−12.5

例2 TS308L-BiF −FC0−1.2−12.5[Biを10 ppm(質量分率)以下に規定した場合]

例3
 

 5.JIS Z 3322:2009改正予定

  「ステンレス鋼帯状電極肉盛溶接金属の品質区分及び試験方法」

5.1 適用範囲

3.2項で記述したように,JIS Z 3322:2002「ステンレス鋼帯状電極肉盛溶接材料」から「ステンレス鋼帯状電極」をJIS Z 3321に移行し,「ステンレス鋼肉盛溶接用フラックス」を同時期に改正予定のJIS Z 3352「サブマージアーク溶接用フラックス」に移行したことにより,残りの規定を本JISに残し,表題を適用範囲に合わせて「ステンレス鋼帯状電極肉盛溶接金属の品質区分及び試験方法」として改正する予定である。図4にステンレス鋼溶接材料JISの整理統合表を示す。

 

5.2 溶接金属の品質区分

溶接金属の品質区分を示す記号の付け方は,次による。

a)溶接金属の化学成分の記号がS347の場合,積層位置の記号はDのみである。

  

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本稿は,日本溶接協会機関誌「溶接技術」2009年5月号に掲載されたものをもとに,
直近の動向を踏まえ一部修正しております。記述内容は2009年3月末日現在のものです。

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