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 3.制定の経緯

ISO 15011-4は,溶接ヒュームの発生量及びその主要成分を記載したデータシートの様式を規定するものであるが,各国の溶接材料メーカなどとの間で数多くの議論が行われた後,2006年に制定されたものである。このISO規格に対しては,DISの段階で日本からも溶接協会安全衛生・環境委員会から意見を提出しており,各国の提案が採用されて,ISO規格が制定されている。

JIS規格の制定に当たり,(社)日本溶接協会規格委員会では,これらの経緯を踏まえ,溶接棒部会技術委員会調査第3分科会でISO 15011-4を翻訳し,その内容を検討して作成した素案を元に,同溶接棒部会規格化第9分科会委員WG9を中心とした幅広い委員によって構成された溶接ヒュームのデータシート原案作成委員会にて原案の作成に取り組んだ。本JIS規格では,国際間のデータ互換性を確保するためにISO 15011-4を忠実に翻訳し,できる限り解釈を変えないように規定した。

 4.適用範囲

「JIS Z 3940」の適用範囲は,手溶接,半自動溶接,自動溶接又は全自動溶接のアーク溶接時に発生する溶接ヒュームの発生量及びその化学成分に関するデータシートについて規定したものであり,溶接方法は,被覆アーク溶接,ソリッドワイヤ及びフラックス入りワイヤによるガスシールドアーク溶接,セルフシールドアーク溶接を対象としている。なお,ティグ溶接及びサブマージアーク溶接は対象としていない。

 5.引用規格

溶接ヒュームの分析方法はJIS Z 3920(溶接ヒューム分析方法)に,また,ヒューム発生量の測定方法はJIS Z 3930(アーク溶接のヒューム発生量測定方法)に従うものとした。

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本稿は,日本溶接協会機関誌「溶接技術」2010年7月号に掲載されたものをもとに,
直近の動向を踏まえ一部修正しております。記述内容は2010年6月末日現在のものです。

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