浪速博士の溶接がってん!
溶接管理技術者2級レベルの内容をマンガ形式で学ぶことができます。
溶接技術者交流会(WE-COM)が発行するWE-COMマガジンのために、大阪大学接合科学研究所の先生方が書き下ろしたシナリオをもとに、マンガ家のたつのからこさんが絵を描いています。溶接管理技術者2級レベルの内容です。動画を併用しています。動画の再生は、マンガの中に出て来るテレビの絵をクリックしてください。一般的な日本のマンガや縦書き本と同じく、ページは右開きで、左に進みます。
動作環境
下記環境で動作検証しています。下記以外の環境では動作しない場合があります。
- PC : Edge, Firefox, Chrome, Safari の各最新版
- スマートフォン : Chrome, Safari の各最新版
-
- マグ溶接のスパッタと溶滴の深い関係?の巻
- 板厚3ミリの住宅用鉄骨フレームを組み立てるのに「マグ溶接でスパッタが多すぎるから改善しろ」と言われてしまった。
-
- 高温割れ発生-δフェライトの役割?の巻
- 溶接条件は同じなのに、ステンレス鋼の溶接金属の割れがたまに発生してしまう。安定な溶接品質の確保を目標としているのに・・・
-
- 低温割れって何?の巻
- アーク溶接の終了直後は健全な溶接部が得られていたのに、しばらく時間が経過してから見ると、溶接部に割れが発生していた。どうして、このような割れが発生するんだろう?
-
- 溶接の順序で溶接変形が変わる?の巻
- 同じところから仕入れた部品を使っているのに、溶接の順序を変えたら完成品の形が変わってしまう。どうしたら設計図通りの形に組み立てられるのか?
-
- 疲労亀裂って何?の巻(前編)
- 会社で作製した製品が弾性範囲の小さな力しか掛っていないのに、使っているうちに「亀裂」が発生して壊れた、というクレームをお客さんからもらってしまった。どうして、繰返しの応力が材料に加わると壊れるんだ?
-
- 疲労亀裂って何?の巻(後編)
- はじめは弾性応答なのに、なぜ途中から繰返し軟化によって塑性変形が発生するのか、また、加わる応力の大きさの影響や疲労亀裂の発生寿命との関係など、まだまだモヤモヤすることがいっぱいだよ。
-
- 溶かさない溶接って何?の巻
- 工場長からは社内の製品製造への適用を検討したいので摩擦撹拌接合をちゃんと調べておけ、って言われたけれど…なかなか難しいぞ。
-
- 中・高炭素鋼の溶接はなぜめんどうくさい?の巻
- 機械構造用炭素鋼で溶接構造のローラーを、マグ溶接で製作する必要があるんだけど、溶接部に割れが発生してしまう。溶接中に割れたり、遅れ割れしたり、これは単純じゃないぞ。
-
- 溶接部の「強度」は弱いところで決まる?の巻
- 次の物件から高強度鋼を使うから、溶接部の設計は頼んだよ、だって!おまけにコスト面もちゃんと配慮してね、だってさ。環境が制限された現場溶接なんだよな〜。
-
- アルミニウム合金の溶接ではクリーニング作用が必要?の巻
- しかし困ったな?。自転車のアルミフレームの製作を受注するから、フレームを組み立てるのに必要なアルミのティグ溶接法を勉強しておけ、と言われてしまった。
-
- アシキュラーフェライトって何?の巻
- 上司に-30℃で100J以上という要求も満たす、低温用鋼用の被覆アーク溶接棒を100kg仕入れるように言われてしまった。その時、「チタン入りのアシキュラーフェライトの効いたやつ」といわれたけれど、アシキュラーフェライトってなんだっけ?
-
- ステンレス鋼の溶接部が鋭敏化する?の巻
- 会社で製造した水門を納品した客先から、ステンレス鋼製なのに溶接部から腐食してボロボロになってしまったっていう問い合わせが・・・。あれっ、でも「ステンレス」って、「stain(錆び)」「less(ない)」つまり「錆びない」=「腐食に強い」金属ってことだよな〜!?一体どうなってるんだ!?
-
- 残留応力って何?の巻
- 上司から、配管の異材接合継手に応力腐食割れが入るので改善しろ、と言われてしまった。応力腐食割れは、材料、環境、応力の三因子が重畳した時に生じる現象だと、何かの本で読んだことがあるんだけど・・・。使う「材料」は決められているし、「使用環境」も変えられない・・・。となると、残るは「応力」か〜・・・!?。
-
- センサって何?の巻(前編)
- 生産コストを低減するために、アーク溶接の自動化を考えろと言われてしまった。自動化するのにどんな設備にすればいいんだろう。それに、センサも使えって言われたけど、センサって何だろう。確か、聞いたことがあるけどこれは困ったぞ。
-
- センサって何?の巻(後編)
- 浪速博士:光学式センサの勉強はしてきたかい? / 虎尾君 :続きの光学式センサについて勉強していたのですが、モヤモヤしてきたので、ご相談にあがりました。 / 浪速博士:それでは、光学式センサとはどんなものなのかな?
-
- 溶接部の遷移温度と有効結晶粒って何?の巻
- 取引先から「例の高張力鋼の溶接の件だけど、入熱制限に気をつけて、センイオンドを上げずに頼みます」って言われてしまった。「入熱制限」、「センイオンド」ってなんだろう。待望の新キャラ登場!
-
- 継手疲労性能に及ぼす応力集中って何?の巻
- 同じような製品でも早めに壊れてしまうものとそうでないものがあるので、亀裂発生の理由や寿命が異なる理由を明らかにして、今後の改善策を早急に立てるように厳命されてしまった。
-
- そもそも、アークって何?の巻
- そろそろWES1級の資格を取ったらどうだ、と上司から言われてしまった。来春の受験を目指すぞ!と一念発起して勉強を始めたものの、第1章の最初でつまづいてしまった。そもそも、アークって何?
-
- 異材溶接って何?の巻
- 異なる材料同士を溶接するから、健全な継手ができるような方法を勉強しておくように、と上司から言われてしまった。
-
- じん性を調べるシャルピー試験って何?の巻
- 取引先から、溶接金属のじん性を評価するのにシャルピー試験を実施した結果について相談されてしまった。
-
- ろう接って、どんな技術?の巻
- 事の幅を広げたいから、ろう接もしっかり勉強しておけ、と言われてしまった。WES1級のテキストにも、ろう接なんてほとんど出てこないから、名前ぐらいしか知らないんだよな・・・
-
- 溶接高温割れって何?の巻
- 次の物件では、ステンレス鋼やニッケル基合金を使うから、溶接材料や溶接条件の選定を頼んだよ、って言われたけれど・・・レーザ溶接の適用も検討するって言われたし、これは困ったぞ。
-
- 応力腐食割れって何?の巻
- 次の物件に向けて、応力腐食割れ対策を考えておけ、と言われてしまった・・・わざわざ考えておけって言われたからには、何か気をつけないといけないことがあるのかなぁ
-
- セラミック溶射って何?の巻
- 「セラミック溶射をすることになったから頼んだよ!」だって。装置を探してみてほしいし、方法もきちんと勉強してほしいだなんて。よくわからないけど、すごく難しいんじゃないの?
-
- 高強度薄鋼板の抵抗スポット溶接の問題って何?の巻
- 今度の新しい製品に板厚2.0 mm以下の高強度薄鋼板を適用することになったんだけど・・・軟鋼板の抵抗スポット溶接とは何が違うんだろう・・・ん〜困ったなあ。
-
- 溶接プロセスのシミュレーションの活用法って何?の巻
- 溶接中に何が起きているのか、本質についてはよくわかってないんだよなあ。アーク溶接現象をもっと定量的に可視化できたらなあ・・・
-
- ステンレス鋼のティグ溶接で溶込み深さが変わる?の巻
- 「ティグ溶接の溶込み深さ」の内容について、浪速博士から突っ込まれてビックリしたなあ。あの時のご相談について思い出してみよっと・・・(2011年10月へタイムスリップ)
-
- ステンレス鋼溶接部の応力腐食割れの正体って何?の巻
- うちの設備を応力腐食割れに注意して点検しておけ、と言われたんだけど、この設備はすでに低酸素のステンレス鋼を適用することで対策を施したはず・・・
-
- 溶接条件で継手の破壊性能が変わる?の巻(前編)
- 鉄骨建築の柱梁仕口部の溶接にロボットを導入することになったのはいいけど、「溶接条件の管理をしっかり頼む」と言われてしまった・・・
-
- 溶接条件で継手の破壊性能が変わる?の巻(後編)
- 溶接入熱やパス間温度を管理することが大事だいうことは判ったんだけど、それが具体的に継手性能にどのように影響を及ぼすのかが残るモヤモヤなんだよね。
-
- レーザによる金属のアディティブ・マニュファクチャリングって何?の巻
- 効率よく熱をとる流路を埋め込んだ、新しい冷却用銅材の開発を依頼されたけど、最先端な設計をやってみたら構造がめっちゃ複雑になってしまった・・・
-
- 溶接用連続冷却変態図の活用の巻
- SM490の溶接ボンド部付近の硬さや組織変化の状況が知りたいからCCT持ってきて、って言われたけれど、CCTってなんだったかな?
-
- 高能率溶接ってどうやればいいの?の巻
- 次の物件では、厚鋼板や大径管の溶接だから高能率溶接法とその溶接条件の選定を頼んだよ、だって!
-
- 残留応力ってどうやって測定するの?の巻(前編)
- 溶接残留応力を「できるだけ壊さずに、簡便にできる方法を提案してくれ」と言われてしまった!
-
- 残留応力ってどうやって測定するの?の巻(後編)
- 板内部の残留応力の分布がいっきにわかるって、ホントかなあ?!前回、コンタ法についてあまり聞けなったのでモヤモヤが残っているんだよね。
-
- 溶接で疲労寿命を延ばす?の巻
- また溶接部で、疲労き裂が見つかったなんて・・・。後処理無しで、溶接するだけで疲労寿命を延ばす方法について考えておいてくれ」と言われてしまった。
-
- サブマージアーク溶接ってどうなってるの?の巻
- 厚板の溶接にサブマージアーク溶接を適用するから、サブマージアーク溶接をちゃんと勉強しておけ、と上司に言われてしまった。
-
- ステンレス鋼の溶接金属が母材より腐食するのはなぜ?の巻
- 客先から「母材は大丈夫だけど、溶接金属だけが腐食してしまった」っていうクレームが来たぞ。熱影響部が大丈夫で、溶接金属だけが腐食するのはどうしてなんだ?
-
- AIで溶接の自動化ができる?の巻
- 今度の継手にはロボットを用いた自動溶接が上手くできないぞ。上司には「AIで何とかなるんちゃうの?頼むで!」とか言われてしまった…。
-
- 溶滴移行現象ってなんで変わる?の巻
- 溶接電源の進歩のおかげで、スパッタがすごく低減できるようになったことはわかったけど・・・。何が起こっているのかわかれば、もっとスパッタを低減したり溶込みをコントロールできたりするような気がするんだよなあ。
-
- 溶接機のデジタル制御とインバータって何?の巻
- 溶接機のデジタル制御でスパッタが低減しているって教えてもらったけど・・。どうしてデジタル制御だとスパッタ低減とかすごい機能が実現できるだろう?
-
- 埋もれアーク溶接って何?の巻
- 炭酸ガスアーク溶接で厚板を高能率に溶接できる方法はないかなあ。そういえば、炭酸ガスアーク溶接では埋もれアーク溶接が有効って前に聞いたな。
-
- 抵抗スポット溶接の電極寿命って何?の巻
- 今度の新しい製品は耐食性が必要だから亜鉛めっき鋼板を使って組み立てているけど、最近、抵抗スポット溶接不良が発生してしまう。最初の頃は全く問題なかったのにどうしてだろう?
-
- レーザ溶接ってどうなってるの?の巻
- レーザ溶接を適用するからレーザ溶接法をちゃんと勉強しておけ」って。おまけに「安全面もちゃんと配慮するように」だって。レーザ?、入熱?、安全? 何からどうやって手をつけたらいいんだ〜!
-
- エレクトロスラグ溶接ってどうなってるの?の巻
- 厚板の溶接にかかる工数が膨大で、納期にとても間に合いそうにないぞ。厚板の高能率溶接としてはサブマージアーク溶接が有名だけど、今回の製品は立向姿勢で溶接しなければならないからサブマージアーク溶接は難しいなぁ。
このコミックは、浪速博士の溶接がってん!Rの絵を描いているマンガ家 たつのからこ さんに溶接を体験してもらい、その体験談を描いたものです。溶接未経験者の方に、少しでも溶接に興味を持っていただければとの思いで企画いたしました。