■■ご利用にあたって■■
・技術相談事例集は、溶接技術者交流会(WE-COM)で行っている技術相談のうちWE-COM会員に有益と思われる事例で、かつ相談者に公開を許諾いただいた相談について、WE-COMマガジンの記事として再構成して掲載しています。このコーナーでは読みやすいように、同記事をまとめました。
溶接法・機器
相談例1
50mm厚,150mm長さのSN490Cの板継(K形開先両側溶接)に際し、製作要領書での積層図作成の留意点を教えてください。
相談例3
亜鉛メッキ鋼板のピット、ブローホール対策には後進法が有効だと聞きましたが、その理由を教えてください。
相談例4
CO2シールドで半自動溶接していますが、シールドガスを混合ガスに変更したら、コストダウンは可能でしょうか。
相談例7
インコネルの拡散接合とはどのような接合方法ですか。
相談例10
1mm程厚の板を3枚重ねて抵抗スポット溶接する際、ナゲット内部にブローホールが発生します。ブローホールの発生原因と防止策を教えて下さい。
相談例16
チタン配管のティグ溶接において、溶接部を低い温度となるまで大気からシールドすることが必要と聞きましたが、どのようにするのですか。
相談例43
定格容量500Aのサイリスタ制御溶接機で、板厚3.2mmの軟鋼板のT継手に脚長4mmの隅肉溶接を行うことは可能でしょうか?
相談例48
溶接終了後もシールドガスを2〜3秒程度流し続けるアフタフローが使われていますが、アフタフローの効果や注意点などについて教えてください。
相談例58
板厚2mmのSUS304 を下板として、その上に板厚4mmのSUS304のリブを立てます。このT字隅肉継手をフィラーなし(ナメ付け)でティグ溶接した場合、一般的にどの程度の溶込みが得られるのでしょうか。
相談例70
厚板溶接部のひずみ取り作業(溶接変形の矯正)に使用するガス種としては、アセチレン、プロパンのいずれが適しているのでしょうか?
金属材料・溶接性
相談例2
非低水素溶接棒(例:イルミナイト系)の乾燥は必要ですか?乾燥棒と非乾燥棒を比較してその差は何ですか?
相談例5
インコネル625溶接後のSRの必要性とその温度、時間を教えてください。
相談例8
STPA12とSTPA22の鋼管を突合せ溶接したいのですが、溶接材料の選定方法並びに銘柄を教えてください。
相談例11
ワイヤ放電カット時に付着した亜鉛による割れが発生しました。同様の事例と対策を教えてください。
相談例13
裏波溶接におけるバックシールドについて、鋼種とシールドガスの組合せ等、施工上の留意点を教えてください。
相談例14
異材溶接(SUS304L+SS400)で、解決ができない溶接割れが生じています。原因と対策について教えてください。
相談例17
SUS304熱交換器管板とSUS444チューブの溶接の注意点について教えてください。
相談例19
S35C(N)同士又はS35C(N)とSS400の継手を被覆アーク溶接、ティグ溶接、炭酸ガスアーク溶接する場合の標準的な溶接要領について教えてください。
相談例22
JIS規格の一般構造用鋼(SS)及び溶接構造用圧延鋼(SM)は、リムド鋼ですか。
相談例23
重量物吊り具の製作において、ガスバーナー加熱後の温度保持の保温対策等で手間がかかるので、熱処理メーカーに送り炉内熱処理に変えることは問題はないですか。
相談例26
配管SUS304TP-Aのティグ突合せ溶接(V開先)において、溶加棒として本来の仕様であるYS308(SUS304用)に替えて、YS316(SUS316用)を使用した場合どのようなことが生じるか教えてください。
相談例28
SM570、大径鋼管の両端にSFCM 930R、リング状鍛鋼品をマグ溶接法(ソリッドワイヤ)で突合せ溶接する場合の溶接材料と施工管理のポイントを教えてください。
相談例31
フェライト系ステンレス鋼溶接での溶接材料の選定について教えてください。
相談例34
アルミニウム合金製フレームにおいて、ミグ溶接にてブローホール発生時は、溶接完了後にティグで補修溶接しています。ミグ溶接金属に微小割れが発生することがあり、微小割れの発生原因と対策を教えてください。
相談例38
ステンレス鋼(SUS304、SUH409Lなど)の溶接において、溶接部組織の観察を行っていますが、どの程度の鋭敏化及び粗粒化で問題があるのかがよく分かりません。
相談例41
種類の異なるステンレス鋼間の異材溶接施工時の入熱管理および溶接材料選定に関して、注意すべき点を教えて下さい。
相談例44
ガウジング領域および凝固壁とは、どのようなものでしょうか?大電流での溶接においては、どのようなメカニズムで、アンダカットおよびハンピングビードが発生するのですか?
相談例49
板厚35mmの純銅(C1020)のティグ溶接を検討しています。施工における注意点を教えて下さい。
相談例54
化学薬品の出荷設備配管工事をするにあたり、WPSを検討しています。望ましい溶接棒の選定と溶接条件(開先形状・電流・電圧)を教えて下さい。
相談例57
新しいろう材の採用を検討しています。新しいろう材を使う母材の組合せは、①銅合金+銅合金、②純銅+純銅、③銅合金+純銅の3種類です。この場合、3つの母材の組合せすべてに対して強度試験が必要ですか?
相談例60
125A(φ139.8×t5.0mm)のステンレス鋼管(SUS316L)をティグ溶接を用いて周溶接した後、ガスバーナー加熱によるひずみ取りを行います。加熱時のCr炭化物の析出により生じる鋭敏化と固溶化熱処理による組織改善についてご教示ください。
相談例61
A312 UNS No. S31254(SUS312L 相当) の配管及び継手の突合せ・すみ肉溶接を施工に関し、現場の溶接監督者から以下の要望が出されました。開先形状や推奨電流及び注意点とその理由を含めて教えて下さい。
相談例63
SS400同士のすみ肉溶接(板厚32mm、脚長9~13mm)を、半自動マグ溶接(シールドガスは100%CO2)にて、SUS309系ワイヤ(径1.2)(TS309-FB0)を用いて施工したいと考えています。施工する上で、高温割れを発生させないための注意点を教えて下さい。
相談例65
鋭敏化温度域がC量によって変わるメカニズムが理解できません。SUS304について、このメカニズムをご教示ください。
相談例66
ガス切断した鋼板の切断面には酸化被膜ができます。切断面を鋼板に突き当て、T継手のすみ肉溶接を行う場合、溶接欠陥となる可能性は有るのでしょうか?また、ガス切断面の酸化膜と熱間圧延鋼板の黒皮とでは溶接品質に与える影響に違いがあるのでしょうか?
相談例68
STBA24鋼 の裏波溶接ではビードの酸化を防止するためにバックシールドが必要と考えていましたが、低Cの2.25%Cr-1%Mo鋼用の溶接材料を使用すればバックシールド゙が不要になると聞きました。STBA24鋼を裏波溶接する際のバックシールドの要否に対するC量の影響とその根拠について教えてください。
力学・設計
相談例9
焼きばめを実施で、溶接部の疲労強度が低下しますか。STPG370管の溶接で予熱は必ずしも必要でないと認識していますが、肉厚が増えた場合はどの程度の厚みで何度位の予熱が必要になりますか。
相談例29
すみ肉溶接記号で、記号の解釈が担当者間で分かれています。
相談例39
レーザ溶接における溶接記号の書き方について教えて下さい。
相談例53
箱物の外側の角部溶接する場合の溶接記号を教えて下さい。
相談例64
パイプとそのフランジをリブ(高さ70mmで、スカラップはR35mm)にて、脚長6mmの両側すみ肉溶接をします。この場合の有効長さは、片側のすみ肉長さの事との解釈で良いのでしょうか?
相談例69
部分溶込み溶接に関して、許容応力に基づく設計から施工まで注意点を含めてご教示願います。
品質保証・施工管理
相談例6
使用ワイヤの銘柄変更を顧客に相談したところ、そのワイヤで工程能力CP1.3以上の要求を受けました。工程能力CP1.3以上を要求することは一般的でしょうか。
相談例12
ティグ溶接作業時の作業環境管理をしなければならない規定なり、義務はあるのでしょうか。
相談例15
JIS Z 3400に基づいた品質管理を要求されています。テクニカルレビューは、何時、どのように実施し記録すればよいのでしょうか。
相談例18
脱水素処理直後の検査を、磁粉探傷検査(磁粉検査液は20〜30℃)とした場合、表面温度がどの程度まで下がれば検査を行ってよいのでしょうか。
相談例20
SA-2Oの資格が必要な溶接において、SA-2Pの資格で溶接が可能でしょうか。
相談例21
ASME Ⅸ に準拠した肉盛溶接及びすみ肉溶接施工に、すでに所有している溶接施工法を活用したいと考えています。
相談例24
コラム柱ジョイント部を、現場で炭酸ガスアーク溶接した所、初層に連続してブローホールが発生しました。ブローホールが発生する主要因を教えてください。
相談例25
ボイラー蒸気管の溶接線を確認する必要がありますが、余盛を平滑に仕上げており、溶接部の位置を確認できません。溶接位置を確認する方法を教えて下さい。
相談例27
SS400鋼(板厚9mm)にPWHTを施工する予定ですが、取り付ける部品の特性上、PWHT温度を500℃以下にせねばなりません。この場合、PWHT温度と保持時間はどのように決めるのですか。
相談例30
長手溶接継手に交差する溶接を行えば、高い残留応力範囲が広がり、ぜい性破壊を起こす原因になるという解釈は正しいのでしょうか。
相談例32
軟鋼製圧力容器のCO2アーク溶接におけるバックシールドについて、窒素の適用が可能でしょうか。
相談例33
非破壊検査を行わない場合の余盛高さの許容値を決める指針や、技術的見解があれば教えてください。
相談例35
フレア溶接では、接点までの溶融が必要かどうか。また、いくらの溶込み深さが必要かを教えて下さい。
相談例36
アミン環境下で長期間使用された材料の溶接施工について、脱水素処理や残留応力軽減に対応する予熱・溶接後熱処理が必要と考えています。この溶接施工において配慮すべきことを教えて下さい。
相談例37
水素ぜい化が懸念されるチタンの溶接について、熱処理等も含めて、溶接施工にどのような注意が必要かを教えて下さい。
相談例40
すみ肉溶接ビード止端部の仕上げについて、削り込み量および止端部形状の基準を教えて下さい。
相談例42
裏はつり時に、開先角度を管理する必要があるのでしょうか。裏はつり後の検査として、開先角度の管理は不要と思っています。裏はつり時の開先管理について教えて下さい。
相談例45
SCW480鋳鋼品とSM490A(板厚32mm、溶接長350mm)を、YGW19ワイヤを用い、80%Ar‐20%CO2混合ガスシールドでマグ溶接する場合の、予熱温度と直後熱について教えて下さい。
相談例46
板厚2mmの純チタン(チタン2種)をティグ溶接したところ、溶接線全長(300mm)に亘り、小さなブローホール(径0.5mm程度)が発生して困っております。ポロシティ抑制対策を教えて下さい。
相談例47
被覆アーク溶接棒の誤使用防止対策ならびに被覆アーク溶接棒の管理について教えて下さい。
相談例50
ステンレス鋼のガスシールドアーク溶接立向(裏当て金付)の技量資格を得ようとして、予備試験をしたところ、表曲げ及び裏曲げ試験片の表面が、デコボコ状態になりました。溶接欠陥となるのでしょうか?
相談例51
SUS304鋼製容器(板厚2〜3mm)をティグ溶接で製作する場合、裏波溶接(ギャップ無)で、溶落ちやアンダーフィルを生じることがあります。この発生原因及び防止対策を教えて下さい。
相談例52
半自動溶接を溶接走行台車で行う場合の溶接技能者資格は、どのようになるのでしょうか?
相談例55
JIS3422-1に従って、溶接施工法試験を実施する場合、管の試験溶接実施時の溶接姿勢は水平回転溶接でいいのでしょうか? 弊社は工場溶接が主であり、主に水平回転溶接を行っております。それとも溶接技術検定で要求される全姿勢での溶接が必要なのでしょうか?
相談例56
ASME Sec IXに準拠したWPQの認定取得のための計画をしています。(1)QW-302.2 Volumetric NDEの種類について (2)GMAWの短絡移行に対するASMEの考え方 (3)QW-452 Performance Qualification Thickness Limits and Test Specimensにおける認定される外径について教えて下さい。
相談例59
圧力容器の製作で、ノズルや支持部材等に当て板を全周溶接する場合、通常ガス抜き穴が設けられています。このガス抜き穴について、次の2点を教えて下さい。①ガス抜き穴を設ける理由は何ですか。②ガス抜き穴を設ける基準として、何かあるのでしょうか。
相談例62
JIS Z3422-1の試験を実施した2つの溶接施工法承認記録があります。2つの溶接施工法を組み合わせて、板厚4mmのSUS304で、V開先、初層は溶加材なし、2層目以降は溶加材有のティグ溶接の溶接施工法が承認されるでしょうか。
相談例67
圧力容器円筒胴周継手の放射線透過試験(RT)において、円周上4等分位置(0°、90°、180°、270°)にある4枚のフィルムには、透過度計及び階調計を各1個置きます。この場合、4等分位置以外のフィルムには透過度計及び階調計置かなくても良いのでしょうか?
相談例71
製作工程中に発見した素材欠陥を補修する場合、溶接補修寸法の制限があるのでしょうか? 基本的にはWPS,PQRの範囲であれば、素材を貫通するような大きな欠陥があっても補修して良いのでしょうか?
相談例72
溶加材の銘柄がJIS Z 3422-1 : 2003「金属材料の溶接施工要領及びその承認―溶接施工法試験―第1部」の承認範囲として規定されています。これは、例えば溶接施工要領書に(WEL TIG 308)と記載されていれば、その相当品と考えられる(TG-S308)の溶加棒は使用できないことを意味するのでしょうか?