(3) 自動遮光形溶接用保護面
アークの点弧の際に,保護面でのカバーが遅れることによって生じる眼障害を防ぐために,保護めがねを着用することは有効な対策ですが,ティグ溶接の場合などのように両手を使用する作業では,保護面でのカバーが遅れるばかりでなく思うように防護できないことがあります。
そこで,近年,溶接用保護面を着用した状態では明るく(遮光度番号が1.7〜5)アークの発生と同時に暗く(遮光度番号が10〜16)なるように遮光度を自動的に切り換える機能を備えた「自動遮光形溶接用保護面」の使用が急速に普及しています。
写真8.3に自動遮光形溶接用保護面(例)を示します。

写真8.3 自動遮光形溶接用保護面(例)
(4) 保護作業服
アーク光は,強力な紫外線,熱線を大量に放射しているため,遮光保護面のほかに皮膚表面を覆う必要があります。そのため,次の保護具を着用しなければなりません。
① 保護手袋 JIS T 8113(溶接用かわ製保護手袋)
② 作業衣 紫外線を吸収しやすい紺色等の濃色の色彩で,かつ紫外線の透過の少ない分子構造の繊維素材で,紫外線を許容値以下に遮光する性能のある作業服であること。瞬間的なアークトーチの熱やスパッタの熱で燃え上がりにくい難燃素材であること。







