WE-COM 最新号トップへ(WE-COM会員のみ) | この号のトップへ | WE-COM バックナンバートップへ

民間企業の教育に関わる社会貢献活動
「大阪大学接合科学研究所 国際溶接技術者(IWE)コースの例」

また、アーク現象の観察方法の一例としてハイスピードビデオカメラ(以下、HSV)の紹介をしたり、HSVによって撮影したアーク現象の解説を行ったりしています。動画の例をいくつか挙げると、動画1と2は、マグ溶接において低スパッタ制御4) を行っているデジタルインバータ制御式溶接電源でのシールドガスの違いによるスパッタの出方や溶滴移行の違いを示したものです。炭酸ガスシールド(動画1)の方が、アルゴン・炭酸ガスの混合ガス(動画2)よりスパッタが多いというのが通説ですが、デジタルインバータ制御式溶接電源の電流波形制御により、1.2 mm径のソリッドワイヤを用いた120Aの電流域の溶接では、シールドガスの違いによらずほとんどスパッタが出ない状態にまで溶滴移行を制御できていることを、実験を通じて教えています。また、動画3と4は、直流パルスマグ溶接と交流パルスマグ溶接におけるアーク現象の違いを示したものです。交流パルス溶接法の特徴は、1回のパルス周期中に棒マイナスで出力する期間を設けることで、ワイヤ溶融速度と母材入熱を制御できることです5)。直流パルス溶接(動画3)と比べて交流パルス溶接(動画4)の場合はアークの動きに特徴があり、パルス電流を出力した後の棒マイナスで電流出力している期間にワイヤ先端の溶滴の周囲に陰極点が分布し、ワイヤ溶融が促進される様子が良くわかります。

動画1 CBT-EX法:炭酸ガスアーク溶接溶滴移行例

動画2 CBT-EX法:マグ溶接溶滴移行例

動画3 直流パルス溶接法溶滴移行例

動画4 交流パルス溶接法溶滴移行例

(PCではFlashPlayer10.1以上が必要です)


(WE-COM会員のみ)