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ステンレス鋼各種溶接材料,
JIS Z 3221, JIS Z 3321およびJIS Z 3323
改正内容の解説

表2 溶着金属の機械的性質(抜粋)

化学成分を
表す記号
引張強さ
MPa
伸び a)
%
溶接後
熱処理
308 550以上 30以上 なし
308L 510以上 30以上 なし
309 550以上 25以上 なし
309L 510以上 25以上 なし
309Mo 550以上 25以上 なし
309LMo 510以上 25以上 なし
310 550以上 25以上 なし
310Mo 550以上 28以上 なし
316 520以上 25以上 なし
316L 490以上 25以上 なし
329J1 590以上 15以上 なし
347 520以上 25以上 なし
409Nb 450以上 13以上 ありb)
430Nb 450以上 13以上 ありb)

注 a) 標点距離は、試験片平行部直径の5倍とする。

b) 試験片の加工前に760〜790℃の温度で2時間加熱した後、1時間当たり55℃以下の冷却速度で595℃まで炉冷し、その後空冷する。

3. 溶接用ステンレス鋼溶加棒,ソリッドワイヤ及び鋼帯(JIS Z 3321)

3.1 改正の主な要点

① ISO規格に整合させる。

② ISO 14343は、EU諸国の規格に基づくSystem Aと環太平洋地域の規格に基づくSystem Bで構成されている。JISではSystem Bに整合させている。System Aは参考として附属書で示している。

③ ティグ溶接・ミグ溶接に用いる溶接用ステンレス鋼溶加棒及びソリッドワイヤ(旧JIS Z 3321)と帯状電極肉盛溶接に用いる鋼帯(旧JIS Z 3322、ステンレス鋼帯状電極肉盛溶接材料の一部)を統合して規定されている(以下、まとめて溶加材という)。

④ ステンレス鋼の溶加棒及びソリッドワイヤを示す記号を「Y」から「YS」に、ステンレス鋼帯の記号を「YB」から「BS」に変更している。

⑤ 区分記号の溶加材の化学成分を示す数字又は文字で、低炭素を意味する「L」は、従来記号では末尾に付されていたが、基本系統の数字の直後に付すこととしている(例えば、309MoL→309LMo)。

 


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