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ステンレス鋼各種溶接材料,
JIS Z 3221, JIS Z 3321およびJIS Z 3323
改正内容の解説

4. ステンレス鋼アーク溶接フラックス入りワイヤ及び溶加棒(JIS Z 3323)

4.1 改正の主な要点

① ISO規格に整合させる。

② ISO 17633は、EU諸国の規格に基づくSystem Aと環太平洋地域の規格に基づくSystem Bで構成 されている。JISではSystem Bに整合させている。System Aは参考として附属書で示している。

③ ティグ溶接用フラックス入り溶加棒を加えて規定している。

④ ステンレス鋼のフラックス入りワイヤを示す記号「YF」をフラックス入り溶加棒を含めて「TS」に変更して いる。「T」はアーク溶接用フラックス入りワイヤ及び溶加棒を示し、「S」はステンレス鋼を示している。

⑤ 区分記号の溶着金属の化学成分を示す数字又は文字で、低炭素を意味する「L」は、従来記号で は末尾に付されていたが、基本系統の数字の直後に付すこととしている(例えば、309MoL→309LMo) 。

⑥ 引張強さ、耐力の単位をN/mmからMPaに変更している。

⑦ 引張試験片形状の変更(試験片の標点距離が試験片直径の4倍から5倍に変更)に伴い、伸びの 要求値を変更している。

  

4.2 JIS記号の表示

 

図3 ステンレス鋼アーク溶接フラックス入りワイヤ及び溶加棒の種類の記号

  


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