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第13回

相談例39.レーザ溶接における溶接記号

1.レーザー溶接における溶接記号の書き方について教えて下さい。

150mm × 150mm × t3.2mmの中心に50mm × 50mm × 50mmのブロックを置いて、ブロックの一辺に沿って、レーザー溶接します。溶接深さ1mmで共付けを指示したい場合の溶接記号はどうなるのでしょうか?
 突合せの溶け込み深さ1mmの溶接記号と同じで、尾の所にレーザー溶接と書くぐらいでよいのでしょうか?

2. ビード外観については、整形が必要な場合と不要な場合がありますので、その書き方も
   教えて下さい。

回答

1-① 溶接記号の記載要領は、JIS Z 3021:2016にあります。JIS本文中の「表5 溶接寸法とその記載例」に示されています。なお、突合せ継手で溶込み深さ1mmの溶接部の基本記号と同じになります。

1-② 図1に、記載例を示します。用語の使い方ですが、“レーザー溶接”ではなく、“レーザ溶接”がJIS溶接用語に基づく正しい表記です。また、「溶接部の基本記号」においては、説明線の記載表示は「矢」、「基線」、「尾」が三点セットです(「新版溶接・接合技術入門、p181の図3.51を参照」)。「矢」表示の無い説明線はありません。

図1 記載例

 

2.ビード外観の整形が必要な場合には、「仕上げ記号」を同時に記載すればよいことになります。図2の記載例は、相談者様から頂いた施工対象の図に、上記での説明を反映した溶接記号の記載例を追記しています。

図2 記載例


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